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全国で「ダム」人気がじわじわ高まっている。

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ダムは本来、水をせき止めて水位の調整や発電に利用されている一方、巨大な佇まい、自然と人工建造物のコントラストなどが注目を集め始めてきた。いまや日本全国の多くのダムで「ダムカード」が配布され、グルメでは「ダムカレー」、ダム好きの女性は「ダム女」とも呼ばれている。

滋賀県に、魅力的なダムがいくつか存在する。

まず、日本初の複合ダム「永源寺ダム」(東近江市)。全国的に珍しい重力式コンクリートとロックフェルの複合ダムで1972年に完成し、ダムに流れ込んだ流木は希望者に無料配布されている。永源寺ダムから近い「道の駅 奥永源寺渓流の里」では、複合ダムの形をライスで再現したダムカレーが、ご当地名物の岩魚や鹿肉のフライとともに味わえる。

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特徴的な形をした洪水吐がある「青土(おおづち)ダム」(甲賀市)や、その青土ダムからしばらく上ったところにある「野洲川ダム」(甲賀市)は第二次世界大戦を乗り越えたことで知られる。野洲川ダムから車で約5分の「大河原温泉 かもしか荘」は2種類のダムカレーが味わえるお店としておすすめ。

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姉川ダム(米原市)には、ダム建設ビデオの上映やクイズ形式でダムについて学べるコーナーがあるほか、姉川ダムから車で約20分のキャンプ場「姉川パーク」には食材や調理器具が持ち込めるので、自分だけのダムカレー作りも楽しめる。

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一方、ダムカードは、ダムのことをより知ってもらう目的で、国土交通省と独立行政法人水資源機構が管理するダムを中心に作成、配布されているカード。表面はダムの写真、裏面にはダムの形式や貯水池の容量など基本的なことからマニアックな情報まで掲載していることも。滋賀県内では以上4つのダムのほか、石田川ダム、日野川ダム、宇曽川ダムでも配布中だ。(野洲川ダムカードは大河原温泉 かもしか荘が独自で作成、配布)


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