胎生のアナコンダと異なり、実は卵生のビルマニシキヘビ。ビルマニシキヘビはインド、スリランカ等の熱帯アジアに生息するニシキヘビ科ニシキヘビ属の大型のニシキヘビ。雌は最大6m、雄は最大4mで雌の方が雄より大きい。
毎年春〜初夏に産卵し、ジャングルの巣穴の中でメスが卵を取り囲むようにして温める。卵の世話は雌だけが2ヶ月間卵を抱いて暖め孵化させるのだ。1回に20〜40卵、最大で100個以上の卵を産む。雌は卵を抱くようにとぐろを巻き、筋肉を収縮させ体温を上げて卵を暖める。
ニシキへビの卵は1つ1つ時間をかけて産み落とされるのだが、卵と卵は暖めやすいようにしっかり密着しており、なんともグロテスクになっている。まるで巨大なボールのように一つの塊のようにくっついているのが特徴。
ビルマニシキヘビが生息するインドなどは、毎年この時期になるとビルマニシキヘビの巣穴に果敢にも体を潜り込ませ、ニシキヘビの養殖のために、卵の回収作業を行っている。
この時期のオスのニシキヘビのメスはとても気持ちが穏やかになっており、こちらに攻撃して来ることはないらしく、巣穴から回収した卵を農場で孵化の手伝いをしながら育て、やがて自然に返す活動を行っている。