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「頭が頭痛」「馬から落馬する」など同じ意味を重ねる表現は「重複表現」といい間違った表現とされる。
上のような例は分かりやすいが、重複表現とは気づきにくい例も存在するのでここで紹介したい。

●元旦の朝
元旦という言葉自体に元日の朝という意味があり、「元旦の朝」は重複表現。
※「旦」という字は地平線から太陽が昇るところを表した漢字。

●一番最初、一番最後
「最」に「一番」や「もっとも」の意味があるので重複。

●過半数を超える
選挙番組でよく聞くが、過半数という言葉に半分以上という意味があるので重複表現。
※報道では一種の強調表現として許容しているそうです。

●いまだに未解決
「いまだに」と「未」が重複。

●後ろから羽交い絞め
羽交い絞めとはプロレスでいう「フルネルソン」のこと。
後ろから相手の動きを封じるものなので、「後ろから羽交い絞め」は重複。

●製造メーカー
メーカーとは製造業者のことなので重複表現。

●お中元ギフト
お中元もギフトも贈り物の意味なので重複表現。

●壮観な眺め
「壮観」は「すばらしい眺め」という意味。すでに眺めという意味があるので「壮観な眺め」は重複表現。

●満面の笑顔
「面」は顔という意味があり、「面」と「顔」が同じ意味を表すので重複表現となる。「満面の笑み」と表現するのが正しい。


【出典】
2018年1月13日「北海道新聞」
2011年2月25日「読売新聞」
2014年10月22日「西日本新聞」
2006年8月23日「東京新聞」
1997年10月23日「高知新聞」

【参考】