DSC_0063

タイを拠点とするLCC(格安航空会社)のノックスクートが、2018年6月1日に就航した東京(成田)=バンコク(ドンムアン)線に続き、同年10月29日から大阪(関西)=バンコク(ドンムアン)を新規就航する。今回の路線開設を記念し、ノックスクートでは、この区間の航空券を8,900円(片道、諸税込み)の特別価格で販売中だ。

DSC_0049

ノックスクートは、シンガポールのLCCスクートと、タイのLCCノックエアの合弁航空会社として2014年に設立され、2015年から中国や台湾などアジア各地へ路線を展開する。使用機材は、大型のボーイング777-200型機。なお、スクートはシンガポール航空が100%出資して日本各地からの路線も多く運航中で、ノックエアはタイ国内線を中心に運航しており、タイ国際航空が株主の1つ。ノックスクートによると「信頼とロイヤリティのLCC」として利用者に好評という。

ノックスクートやタイ政府観光庁などによると、昨年2017年にタイを訪れた日本人は約150万人に上る一方、タイからも約100万人が訪れたという。2013年にタイ人が日本へ渡航するビザの基準が緩和されてから年々増えており、ノックスクートでは「今後も成長が見込める路線」として、先の東京に続き、大阪への路線を開設したとのこと。

DSC_0050

このノックスクート、運賃は「Fly」「FlyBag」「FlyBagEat」「ScootBiz」などシンプルで、カウンターで預ける手荷物や機内食などは自分好みに追加もしくはまとめて予約でき、一般的な座席に加え、大手航空会社のビジネスクラスに近いシートも設定する。機内食では、タイをはじめとしたアジア料理やタイ名物「シンハービール」、また「炊き込みご飯のおにぎり」「照り焼きチキンライス」といった日本路線限定の食事も提供する。

気になるシートピッチ(前の座席との間隔)は31インチからと、他のLCCに比べると広め。運賃はリーズナブルながら、快適かつ“楽しめるフライト”が特徴だ。ドンムアン空港での乗り継ぎで、ノックエアでタイ各地へも行きやすい。

ノックスクートでは、大阪路線はスクートと合わせると週7便となるが、就航後に搭乗率が良ければノックスクート単独で毎日運航にしたいとの意欲も示した。京都や奈良、USJや道頓堀といった人気観光スポットが多く集まる関西への訪日客に加え、日本在住者にとってもタイへより手軽に訪れることができるようになり、魅力的な旅行先としてますます注目が高まりそうだ。

【ノックスクート 日本路線の運航スケジュール】

大阪=バンコク(ドンムアン) XW111 8:30→12:45(運航日:月・火・木・土)
バンコク(ドンムアン)=大阪 XW112 23:50→翌日7:10(運航日:月・水・金・日)

東京=バンコク(ドンムアン) XW101 13:55→18:55(運航日:毎日)
バンコク(ドンムアン)=東京 XW102 2:20→10:25(運航日:毎日)
※スクートも毎日運航中

ノックスクート

(Written by A.Shikama)