キャプチャ

先日の連休、子供を連れて田舎に帰りました。
田舎のじーちゃんばーちゃんは突然の訪問に表情もほころびます。
そんなじーちゃんは奮発して孫たちにポチ袋に入れた1万円をお小遣いとしてくれました。

田舎のじーちゃんとばーちゃんの家には、1歳の柴犬がいます。
遊びたい盛りの柴犬は、誰も相手にしてくれないと家族の匂いがついたものを庭に運んではガジガジ噛みつき、最終的にはボロボロになって発見されます。

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(イメージ写真)

朝ごはんが終わり、洗濯物を干そうと外に出てみると、庭に下の子供のおむつが落ちていました。
その先を見ると、ぽち袋らしきものが。
近づくとぽち袋の上辺が千切られている!
中身の1万円はー!!!
あったけど、一部が!ななナイっ!
柴犬め!食べやがった!

じーちゃんが下のこどもにくれたお小遣いは3分の2ほど残して、残りは柴犬の胃の中に収まってしまったのです。

「銀行に行けば替えてくれるとかって話だよね」
「だよね」
「多分半分とか3分の1とか、2とか残ってれば両替してくれるとかだよね」
「だよね」

というようなはっきりしない会話を家族と交わしました。


翌日、出社前に職場近くのゆうちょ銀行(郵便局)へ行き、両替ができるのか聞いてみました。
「ここではできないので、近くの銀行さんへ行ってみてください。これだけ残っていれば両替してくれると思いますよ。」
と頼もしい返事が返ってきました。

気を取り直し昼休みを使って再度銀行へIN。
受付のおじさんに噛みちぎられた万券を見せると、
「ああぁ〜、この状態だと日銀の鑑定に出さないとむずかしそうですね〜。」
と渋い表情。

え?
日銀の?
かか鑑定?


は、犯罪!?
すぐ両替してくれないのかっ!?
まじかー。。。。

「当行の口座はお持ちですか?」
「持ってます。。。」

意気消沈しながら受付票を受取り、順番を待つことになりました。

52番、順番が来ました。
銀行カウンターで再度噛みちぎられた万券を見せました。
受付のお姉さんも「あぁ〜、これは、、、」
という様な表情で万券を眺めています。

「日銀の鑑定に出さないといけないので、必要書類持ってきますのでこのままお待ち下さい。」

あまりない業務なのか、書類を出すのにも奥に行って時間がかかっています。
ようやく書類を持って戻ってきたお姉さんは、色々と切り貼りしたアナログのマニュアルノートみたいなものを見ながら書類を確認しています。

「こことここに住所をお名前をお書き下さい。」

あまりにもこざっぱりした書類に住所と名前を書き、1万円1枚というようなことも書き込む。

「10日から二週間くらいで、鑑定が済みますので、何もなければ口座に日本銀行から振り込まれます。後日確認してください。」

何もなければ、って何かあったら減額とかされちゃうのかなー、、、
減額されたら悲しいなあ、、、
柴犬めー!


果たして柴犬に噛みちぎられた万券は10日後日銀の鑑定を経て無事振り込まれるのでしょうか?
結果は次回の後編で!

(by ポテトヘッド)