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メビウス等を販売するJT、マルボロ等を販売するフィリップモリス、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンは政府によるタバコ税率の引き上げを受けて2018年10月に更に値上げされることが決まったことは喫煙者の間では大きな話題となりました。

今回の値上げされるのは、紙巻タバコや葉巻タバコ、また加熱式タバコ「プルームテック」を含む150銘柄。

年々、ポイ捨てなどの喫煙マナーの悪さや、吸わない人に対する受動喫煙や副流煙などの健康被害に関する問題点が顕著に目立ったことが要因となり街や飲食店から姿を消していく喫煙スペース。そして今回の価格高騰といった喫煙者にとっては多くの死活問題が渦を巻いています。

若年層ながら喫煙歴1年半の筆者も今回の件に対して悲痛な面持ちです。

タバコの最盛期であった1980年代〜90年代は場所を問わず吸えることが常識と化していたといいます。
そんな、古き良き おおらかな時代に成人として過ごしたかった願望を抱きつつ、ひと昔前の分煙という概念が微塵も存在していなかった喫煙事情をお送り致します!


【飛行機やバス、電車内でもタバコが吸えた!】
日本航空の全面禁煙化が完了した1999年の4月までは飛行機の中で喫煙は普通に容認され、当然 電車や駅のホームの中でタバコが吸えるのはあたり前であった。


【映画館でもタバコが吸えた!】
映写機からスクリーンに向かう光の中で、モワーっと煙が見えることもしばしば。
厳密にいうと上映場所での喫煙は当時でも禁じられていたとのこと。


【学校の職員室でも教師は普通にタバコを吸っていた!】
当時は職員室は常にたばこの匂いが蔓延していたという。
しかし、現在では全く見受けられない光景となり教師は屋上で吸うのが一般的になったという。


【路上喫煙は違法ではなかった!】
2002年に東京都で初めて千代田区が “路上禁煙地区”として取り締まるまでは道路は一般的に喫煙可能であった。


【タバコのCMがしょっちゅう流れていた!】
80年代〜90年代前半では頻繁に流れていたタバコのCMはどれも渋い大人の男性が出演しているため、これに憧れを抱き、影響されて喫煙する視聴者も少なくなかった。近年では青少年に悪影響という保護者やPTAの意見もあったこともあり一切、テレビでのタバコのCMは封印された。

しかし 法律において、タバコのテレビCMを明確に規制する法律はない。ただし、広告について「未成年者の喫煙禁止や健康との関係で過度にならないように努めなければならない」という具合に努力規定があり、これを受けて大臣が「指針」として広告の規制を出している。

≪参考動画≫
https://www.youtube.com/watch?v=dzl3f7fR6gs


【子供向け番組やアニメでも喫煙シーンは普通にあった!】
CMと同様の理由で現在ではほとんど流れなくなった。


【子供はおつかいでタバコを親に買いに行かされていた】
法律がゆるかった90年代までは「親のタバコを買うのは子供の仕事」という風潮がどこの家庭にもあり、商店街や住宅街でひっそりと営業している年配のお婆ちゃんが切り盛りしているタイプのタバコ屋に子供は足を運んでいた。年齢確認など行うはずも無く子供でも高校生でも見境なくタバコを購入できた。


【昭和40年から平成13年までは成人男性の喫煙率が50%を超えていた!】
たばこ産業の「2018年全国たばこ喫煙者率調査」によるもの。
単純に上記のタイトルの時代間では2人に1人は喫煙者ということになる。
男性喫煙率のピークは昭和41年における83.7%
ちなみに現在の成人男性の平均喫煙率は27.8%と落ち込んでいる。


【昭和30年ごろは学校の運動会の種目に「くわえたタバコに蚊取り線香の火をつける徒競走」なるものが存在していた】
当然、参加するのは生徒の保護者である。



以上、タバコに関しては基本的に何もかもが許された素敵な時代の風習をお送り致しました。この頃はもはや、吸っていない人の方が肩身の狭い思いをしていましたが今では完全に形勢逆転をしてしまいました。

さて今回の価格高騰のあおりを受けて更に喫煙者は窮地に追い込まれてしまうこととなりますが、相も変わらず吸い続けるか、スパッと禁煙するか、はたまた健康被害の少ない電子タバコに切り替えるか…世の愛煙家の皆さんが果たして、どんな選択をするかに注目です!!