日本は4つの海に囲まれた海洋国。暖流と寒流がぶつかり、様々な種類のおいしい魚が獲れることが知られている。では、地域によってよく食べられる魚に違いはあるのだろうか?

総務省の家計調査で県庁所在地の各魚介類の購入数量(g)を発表しているので、数ある魚介類のうちどの魚介類を一番購入しているのか調べ、それを各県に置き換えて地図にしてみた。

さかな

22の都府県で“さけ”が最も購入されているという結果になった。北日本で特に人気が高いが、関西や中国地方の県でも魚介類の中で“さけ”を最も購入するという県もあり幅広く支持されているようだ。

次いで人気が高かったのは、意外にも“ぶり”の12県。氷見市といった代表的なぶりの産地がある北陸をはじめ、中国・四国・九州などで購入される頻度が高いようだ。

大本命と見られていた“まぐろ”は東海地区や関東の一部、福島では最も食べられているとのデータが出ている。しかし、最も購入する頻度が高い魚としてはその地域の9都県だけと以外にも伸び悩んだ。

その他の県についても見てみよう。季節よって3種のブランド“あじ”が獲れる長崎や玄界灘の“真あじ”が名物の佐賀、昔から“かつお”の一本釣り漁が盛んだった高知、日本有数の“かれい”の産地として知られる鳥取、これらの県では今挙げた、その県の特産品が最も食べられているようだ。


ちなみに鳥取は“かれい”だけではなく“カレー”の購入金額も全国1位となっている。(ダジャレじゃないよ)


【出典】
総務省統計局家計調査(平成27〜29年平均)
※鮮魚のみ。加工品は除く。