成城石井 アトレ新浦安店の通路を挟んだ向かい側に、デリ&カフェ「SEIJO ISHII STYLE」が10月11日オープンした。駅ナカの新 “小型”グローサラントとして展開する。
「グローサラント」とはグロサリー(食品スーパー)とレストランを組み合わせた造語で、GMSのフードコートやイートインスペースとは本質的に異なる。グローサラントの仕組みでは、レストランで提供する食材をスーパーと共通化しているのが特徴で、レストランで美味しいと思った食材を成城石井のスーパーで購入し、自宅で再現することができる。逆に、スーパーの食材の調理方法がイメージできない時に、レストランに立ち寄り、ヒントを得ることもできるため、相互送客が可能と言える。このグローサラントは欧米の食品スーパーのトレンドの一つになっている。
成城石井は昨年9月、第1号店となるグローサラント型店舗を「トリエ京王調布」にオープン。スーパーと飲食を融合させた成城石井ならではのグローサラントは好評を博し、当初計画していた売上予測の2倍を記録。1年経っても活況を維持しているようだ。
今回オープンした「SEIJO ISHII STYLE新浦安店」は、成城石井が得意とする駅ナカ、且つ“小型”グローサラントとして坪効率の最大化に挑戦する。新浦安駅周辺にはバブル期から住んでいる方が多く、本物を知る方達に受け入れられれば、自信を持って事業の柱にできるとして、新浦安に出店した。
駅ナカでスペースも少ない「SEIJO ISHII STYLE」では、当然調理スペースも限られる。そこで、成城石井ならではの自家製惣菜の製造工場であるセントラルキッチンを活用。同社のセントラルキッチンでは「プロの味を家庭でも気軽に楽しめるものを」というコンセプトのもと、某有名ホテル出身の熟練の調理人が世界中の食材を使ってオリジナルメニューを作る。さらに今回は、成城石井で初の取組みとなる対面カウンターを設置。持ち帰り用にピッツァ、ローストビーフ、サラダ、フライなどを量り売りする。
レストランで提供するほとんどのメニューには成城石井で扱う食材や調味料を使用。気に入ったものがあれば成城石井店舗で購入することもできる。レストランで配布するレシピカードには商品名が記載されており、店舗で探しやすい工夫がされていて嬉しい。さらにスーパー店内の各商品のプライスカードにも「SEIJO ISHII STYLE で使用しています」と表記。自宅で調理する際のヒントになりそうだ。
ピッツァは常時6種類を用意。本場イタリアで親しまれている、切り売りの四角い形をした「ピッツァ アル ターリオ」スタイルで、好きなピッツァを好きな量だけオーダーできるのが魅力だ。シェフがイタリアの豊かな食文化を提案したいという想いから、「SEIJO ISHII STYLE」出店にあたってピッツァを新しく考案。350°Cの石窯オーブンでじっくり焼き上げたピッツァは表面がカリっとし、食べ応えのある食感を楽しめる。
「SEIJO ISHII STYLE」では、ピッツァやホットドッグ、 ローストビーフ丼、ソフトクリーム、ドリンクなどのメニューを店内で味わうことも可能。「成城石井自家製ローストビーフ丼〜16ヶ月熟成グラナパダーノの雪山仕立て〜(1,090円)」は、自家製のローストビーフ150gに九条葱と成城石井オリジナルの卵「三重県産 伊賀國の赤玉」をトッピング。同社が輸入する16 ヶ月熟成グラナパダーノで仕上げられ、ローストビーフの旨味を引き立てる。
「イベリコ豚ソーセージとイタリア産秋トリュフのグルメホットドック(690円)。イベリコ豚のソーセージとトリュフが同時に味わえる贅沢なホットドック。フランス産全粒粉やケシの実を使用した自家製パンとも相性抜群だ。
「成城石井牛乳 ソフトクリーム(250円)」。成城石井牛乳をベースに作られたソフトクリームは濃厚なミルク感が特徴。季節ごとのフレーバーも用意されている。
トリエ京王調布店に続きグローサラントとして2号店となる「SEIJO ISHII STYLE」。仕事帰りなどに立ち寄って、オリジナルのメニューやこだわりの食材を楽しんでみてはいかがだろうか?