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11月9日(金)に日本で公開される映画「ボヘミアンラプソディ」
伝説の英国バンドQueenのバンド結成から、フレディ・マーキュリーが如何にして伝説になったのかを描いている作品。

映画内では32曲使用されていますが、主にフレディ自身の歌声が使われているとのことで、それだけでも音響設備の整った映画館で観る価値はあるでしょう。

ここでは、Queenが活躍した時代について、メンバーについて簡単にまとめてみました。映画を見る前に予備知識として頭に入れておけば作品をより深く楽しめるでしょう。


◆Queenっていつの時代のバンド?
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公式HPによると、Queenは1971年結成。1973年レコードデビュー。
ブライアン・メイ(ギター)とロジャー・テイラー(ドラム)が組んでいたバンドのボーカル兼ベースが抜け、後任としてフレディ・マーキュリーが加入。
その後、1971年2月にベーシストのジョン・ディーコンがオーディションを経て加入しました。ここから伝説はスタートします。

Queenが結成された1970年代前半、イギリスではグラムロック(glam rock)が流行していました。グラムロックの中にもジャンルはありますが、有名なのはデヴィッド・ボウイやマーク・ボランでしょう。ド派手なファッションやメイク、ステージパフォーマンスでありながら、ロックをよりアーティスティックにした時代です。

◆Queenって何がすごいの?
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Queenを語るうえで外せないのは、映画のタイトルにもなっている「ボヘミアン・ラプソディ」(1975年4枚目のアルバム『オペラ座の夜』からの先行シングル)

5分55秒と演奏時間が長すぎるため、「ラジオで紹介できない」、「成功するわけがない」などと言われましたが、英国のチャートで9週間1位を維持し、過去最高のシングルスとなりました。アメリカのビルボード誌では1976年4月24日に週間ランキングの最高位第9位を獲得。ビートルズを抑え、イギリスで最も売れた曲とされています。

曲の構成は「アカペラ⇒バラード⇒オペラ⇒ロック⇒バラード」。
特にオペラのコーラス録音に関して語られることが多い曲です。

映画ではこの曲がどのようにして作られたのか、音楽シーンにどのような影響を与えたのかを詳しく再現しています。また、諸説ありますが世界初のプロモーションビデオがこの曲とも言われています。

◆ライヴエイド(LIVE AID)で復活
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1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。
世界中に生中継されたこのコンサートでQueenは「ライヴエイドで主役を奪った」と言われたほどのパフォーマンスを見せました。

約20分という短い時間の中で6曲を披露。スティング、フィル・コリンズ、U2、ザ・フー、Wham!、ポール・マッカートニーなど錚々たるメンバーが集まる中、観客を一番沸かせたのはQueenでした。

こちらの様子も映画で詳しく描かれていますが、それもそのはず。このころQueenはいわゆる低迷期。楽曲提供した映画「フラッシュ・ゴードン」は失敗、フレディは同性愛者を隠さなくなり、メンバーはソロ活動を始め、不仲説や解散説が囁かれていたのです。

ところが、ライヴエイドでの活躍により人気は復活。世界中にクイーンの実力を再認識させることになりました。

しかし、ドラマは続きます。Queenは翌年1986年7月に行われた「Live at Wembley '86」を最後にツアーは行ず、オリジナルメンバーでのクイーンのツアーはこれが最後となりました。

その理由は次回。メンバーの紹介と合わせてお伝えします。


(byマコト)