新庄1

卓越した野球センスとアイドル顔負けの洗練されたルックス、トレンドマークの白い歯、そして観客を沸かせる破天荒なパフォーマンスで名実ともにプロ野球界の不動のスターとして君臨していた元プロ野球選手の新庄剛志。

“亀新フィーバー”や突然の引退宣言で阪神を沸かせ、大リーグでも「外野手で5本の指に入る」と言われる程の守備力で活躍、東京から北海道に本拠地を移した日本ハムに移籍してからはチーム優勝の原動力となった。

引退を表明した2006年の日本シリーズでの現役最終打席で涙ながらにフルスイングに徹する新庄の勇姿を当時小学生だった筆者(オリックスファン)もテレビの前で釘付けになって観戦していたのは記憶に新しい。

引退後も突拍子もない言動が話題になる新庄だが最近では現役中に稼いだ約22億円をもの大金を当時 金銭管理を任せていた信頼のおける知人に無許可で使い込まれ、裁判をしたものの8000万円しか戻ってこなかったという驚愕のエピソードを披露し、瞬く間に話題となった。

グラウンドの外でも常に日本国民を震撼させるニュースを提供してしまうのは彼故のスター性なのかもしれない。

◆阪神の来季監督にサプライズ就任を期待されていたのだが・・・
今季 17年ぶりの最下位に沈んだ阪神タイガースの指揮官をつとめる金本知憲監督が成績不振の責任をとる形で辞任。

更に先日、テレビ番組の中で監督業に興味があると漏らしていた新庄に対しネット上では新庄剛志氏のサプライズ就任を期待する投稿が相次いぎ「新庄待望論」が巻き上がったのだが結果的に来季の新監督は今季まで阪神の二軍監督を務めていた矢野燿大となった。

今回はそんな新庄の色あせない人気を象徴するような数ある逸話やエピソードの中から5個のみ厳選し、お送りいたします。

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【大谷より先にプロ野球で二刀流デビューを果たしていた!】
1999年3月5日に行われた巨人vs阪神のオープン戦。
この年から阪神の新監督に就任した野村克也 (当時)は二刀流選手を目指していた新庄に「野手なんだから野手投げでいい。真っすぐが空振りか、ポップフライか、後ろにファウルになるか、ならいい」とアドバイスをかけ救援投手としてマウンドに送りだした。

1イニングを直球中心の力の投球で3者凡退に仕留め、最速は143キロをマークをするなどダイナミックなピッチングを披露したのだが その後結局 公式戦のマウンドに立つことは実現しなかった。

「日刊スポーツ」1999年03月06日付 紙面

【オールスターに出場するも応援団からボイコットを受ける】
1997年7月のオールスターゲームにファン投票外野手部門第2位で選出され、シーズン打率2割弱の成績で出場するが、第1戦(大阪ドーム)で自身の打席ごとのセ・リーグ応援団による応援ボイコットとや「帰れ」コールが起こった。ペットボトル・メガホンがグラウンドへ投げ入れられたことによる試合中断もあり、スタンドのある横断幕には「そんな成績で出場するな 恥を知れ」と書かれていた。

「SMAP×SMAP」:2006年11月20日

【敬遠球を打ち返してサヨナラ打!→お立ち台で「明日も勝つ!!」→翌日からチームが12連敗】
1999年6月、阪神甲子園球場で行われた巨人戦にて珍事は起こった。
阪神の4番、新庄が魅せた。4−4の延長12回1死一、三塁。満塁策を取る巨人ベンチに対し、敬遠球をサヨナラ打した。槙原が投じた外角高めへの中途半端なボール球を左前に運んだ。
お立ち台では「明日も勝つ!」と叫んだのだがチームの勢いは翌日から急激に失速し、泥沼の12連敗を喫し、首位からも陥落した。

「ニッカンスポーツ」:1999年06月13日付 

【年俸2200万円で2000万円のベンツを購入】
阪神タイガースに入団して4年目の1993年、新庄はブレイクを果たし、年俸も2200万と飛躍的に跳ね上がった。その当時を振り返った彼は、「2200万円もらったときにベンツが欲しくて」と回顧。2000万円のベンツを購入した。

さらに新庄は、「(残り)200万円で1年間過ごせばいいかなって」。しかも「税金を知らなかった」と、車の購入費用以外に取得税などの諸経費がかかることを把握していなかったと言及。結局「お金借りました」と、不足分などを補うために借金生活をしていたという。

「ジャンクSPORTS」:2018年9月23日

【局部にボールが当たっても関係ない!「放送禁止用語打法」】
日本ハム時代の2005年4月15日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦のネクストバッターズサークル内にてファウルボールが局部に直撃した直後の打席で本塁打を打った。この際の、日本ハム入団後より始めている本塁打の打法名えお「右キ○タマ打法」と命名。ニュースなどでは「放送禁止用語打法」と紹介されることもあった。

「北海道日本ハムファイターズ新庄剛志SHINJO伝説」

以上 厳選エピソード集でした。この他にも彼を語る上では欠かせないような出来事やトピックは山ほどあり、改めて新庄選手のスター性というものを再認識しました。そして また今後もグランドで躍動する新庄選手が近い将来見れることを期待していきたいと思います!