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住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXILは、10月10日〜12 日、東京ビッグサイトで開催されたアジア最大規模の福祉機器の展示会「第 45 回 国際福祉機器展」に出展。
生活者の気持ちを前向きに楽しくする、LIXIL ユニバーサルデザインアイデアが活かされた車椅子対応キッチンや、IoTに対応した住まいの建材が紹介された。

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同社ブースではIoT に対応し、便利で安心な暮らしを実現するIoTホームLink「Life Assist」が寸劇を通して提案された。
フルモデルチェンジし今年10月に発売された車椅子対応キッチン「ウエルライフ」は、車椅子利用者や立ち仕事が辛いと感じる人でも座ったまま快適に料理できるのが魅力だ。

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段差のないフラットサッシ「フラットアタッチメント」は室内からウッドデッキへの段差がないので、車椅子でも簡単に移動できる。歩いてもつまずきにくいので高齢者にも安心だ。

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「ウエルライフ」の開発を担当したLIXILキッチン商品部 商品企画グループ 小島 淳二氏(写真左)と、障がい者雇用促進室 野村絵梨氏(写真右)。
自身も車椅子で生活する野村氏も「ウエルライフ」の開発に参加。車椅子利用者の視点に立った貴重なアイディアが活かされた。

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“座ったままで使いやすい”をコンセプトとした新しい「ウエルライフ」は、LIXILのヒューマン・フィットテクノロジーに基づき、車椅子で料理する人の様子を様々な角度から研究し、座った姿勢での動きやすさや追求。
足元をさえぎらず正面からアクセスできるオープン設計なので、下ごしらえや洗い物も自然な姿勢での作業が可能になった。

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「心地よく料理ができるように、身体がキッチンの下に入り込める設計にこだわりました」と小島氏は説明。
通常は下の戸棚自体でカウンターを支えるが、「ウエルライフ」では足元空間を確保するために、ブラケットという器具を採用。このブラケットの形状を徹底的に追求したとのことだ。

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水栓上部にあるセンサーに手をかざすだけで、吐水・止水ができるタッチレス水栓「ナビッシュ」。
野村氏は「通常のキッチンでは腕を長く伸ばさないとタップに届かないのですが、センサーが手前にあるのでとにかく楽です。料理中は手が汚れていることが多いのでタッチレスは大変便利」と野村氏は話した。

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リモコン操作によって手の届きやすい位置に吊戸棚が下りてくる「オートダウンウォール」。その他、調理スタイルやこだわりに合わせた機器や機能をオプションで選ぶことができる。

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家電やデジタル機器、玄関ドアや窓シャッターまで IoT 技術でトータルにつながる住まいのリンクシステムIoT ホーム Link「Life Assist」も展示された。
「Life Assist」ではセンサ感知やスマートスピーカー等の「きっかけ」と、建材や設備・機器等の「動作」を自由に組み合わせることができるアシストルール機能を搭載。

例えばきっかけとして「ただいま」と言葉を設定し、帰宅時に話しかけることで、照明・エアコン・シャッター・換気扇などを作動させることができる。
同時・複数動作が可能で、曜日指定や時間指定にも対応。様々なライフスタイルに合わせて自在にカスタマイズできるのが魅力だ。


ユニバーサルデザインとテクノロジーが融合した、LIXILの次世代バリアフリー住宅。
フルモデルチェンジした車椅子対応キッチン「ウエルライフ」を皮切りにますます注目を集めそうだ。