全国に数ある「芋煮」の中で、最も有名な芋煮・いもたきが揃って食べ比べできるイベント、『日本三大芋煮まつり』が、東京都文京区の教育の森公園で、2018年11月11日に開催される。

芋煮ロゴ

日本三大芋煮とは、山形県中山町の「芋棒煮」、島根県津和野町の「芋煮」、愛媛県大洲市の「いもたき」をさす。交通新聞社発行の『旅の手帖』で2013年、日本三大芋煮として紹介されたのを契機に、翌年度からこの三市町が連携し、芋煮の振舞いなどを行ってきた。

山形県中山町は、県中央部に位置し、最上川の河川敷で船乗りが出航する待ち時間に船荷の棒鱈(だら)と里芋を一緒に煮て酒盛りしたのが、芋棒煮のはじまりと言われる。現在は牛肉を出汁に、里芋やコンニャクを醤油とともに煮込むのが一般的。

一方、「山陰の小京都」で知られる島根県津和野町には、十五夜の観月会に芋煮の宴をしつらえて酒杯を交わす習慣がある。炙った小鯛の出汁と里芋だけを上品に澄ましで仕立て、最後に柚子を添える風味豊かな芋煮だ。

愛媛県大洲市では、藩政時代から収穫した里芋を、市内を流れる肱川の河原で「いもたき」を行ってきた経緯があり、現在は秋の風物詩として観光行事となっている。粘り気が強くてホクホク食感の里芋と鶏肉、乾しいたけやこんにゃくなどを入れ、しょうゆベースで少し甘い味付け。

今回はイベント当日、この日本三大芋煮が合計1500食分、無料で振る舞われる。振る舞われる時間は、中山町が10時半から、津和野町が12時から、大洲市が13時15分から。また、3市町の特産品の販売、観光案内、伝統芸能の紹介なども実施される。

ポスター

日本三大芋煮まつりを開催します 〜山形・島根・愛媛の芋煮が大集合〜(東京都文京区)