パナソニックは、世界初となる「AI先読み空気清浄」機能を搭載したルームエアコン「エオリア(WXシリーズ / Xシリーズ)」を10月下旬より発売を開始した。これを期して10月16日、報道人向け新製品セミナーが開催された。

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セミナーの冒頭では株式会社ウェザーニュースより、気象予報技術や来春の花粉飛散傾向などの説明が行われた。花粉飛散量は前年夏の天候と隔年の増減傾向から予想され、2019年は全国平均で平年の6割増、今年の2.7倍となるとのこと。関東では今年の2〜7倍もの量が予想されるのだそう。

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セミナーではゲストとして同社の気象予報士 依田司氏が電話にて参加。依田氏は「今年は全国的に記録的な猛暑続きが起因し、来春は例年になく花粉が飛散されると予想されます。これまで花粉症にならなかった人も、来春は発症するケースが多く見られるのでは」と話した。

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続いてパナソニックの新製品ルームエアコン「エオリア」について同社商品担当の手塚氏により説明された。東京都が発表した花粉症患者実態調査報告によると、年々若年層の花粉症患者が増加しているとのこと。免疫機能が低い子供は大人よりも花粉症を引き起こすことが多く、症状も重症化しやすいのだそう。さらに空気中の有害物質であるPM2.5は粒子が小さく、体毛や繊毛で捕らえきれず、肺の中まで入り込むため様々な健康被害につながる可能性もあるとのことだ。

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今回新発売される「エオリア」では空気清浄機能「アクティブクリーンフィルター」を搭載。さらにウェザーニューズと連携し、市区町村ごとのPM2.5や花粉の飛散予報のデータと「エオリアAI」が学習した住宅環境をもとに、部屋の空気が汚れるタイミングを予測。室外から侵入したPM2.5や花粉で空気が汚れる前に「アクティブクリーンフィルター」を稼働させ、先読みして空気清浄運転を行う世界初の「AI先読み空気清浄」を実現した。

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また同社がエアコンに関するアンケート調査を行ったところ、調査対象者の約4分の3が不在時にエアコンをこまめに切っていることが判明。しかし実は、エアコンは運転立ち上げ時に多くの電力を消耗し、頻繁に電源を切ることで電気代が上がってしまう。一方で外気温や住宅環境、エアコンの能力値などの条件によるため、「つけっぱなし」と「電源を切る」場合では、どちらの電気代が安くなるかは一概には言えないとのこと。

そこで新機能として「つけっぱなし」と「電源を切る」場合の電気代が比較できる「つけっぱなし判定」(特許出願中)が搭載された。(「つけっぱなし判定」の利用には、エオリアアプリの利用登録が必要)

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また同調査では、エアコンの汚れで1番気になっているのが「カビ」という回答が最も多かったとのこと。「エオリア」では新たにナノイーXと内部清潔機能の効果として、家庭に発生するカビの90%以上を占める8種のカビの抑制を実証した。エアコンの内部ではフィルターを通過して内部に侵入したホコリに、熱交換器を流れる結露水や空気中の水分が加わることで、カビが生える環境が作られやすい。そこでカビ菌の増殖を根源から断つために、独自の「ホコリレスコーティング」を採用することでホコリの付着を防ぎ、加熱乾燥により内部の湿気を除去する。さらに「ナノイーX」を充満させることによって、エアコン内部のカビの抑制が可能となった。

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「アクティブクリーンフィルター」の空気清浄機能パワーを試すデモンストレーションも行われた。左側がアクティブクリーンフィルター非搭載のエオリアで、右側が搭載したもの。人工的に煙をボックス内に充満させた後、空気清浄運転をスタート。

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約5分後には右側のボックスには充満していた煙が消え、元の綺麗な状態に。一方で左側のボックスはまだ煙が残っていた。「アクティブクリーンフィルター」の高い集じん能力がわかる。

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「つけっぱなし判定」の画面も紹介。札幌市西区であれば15分の外出では、一度運転を停止した方が電気代は安くなることがわかる。

新エオリアの発売は10月下旬を予定。店頭予想価格は「WXシリーズ(容量4.0〜9.0 kW)」は32〜43万円前後、「Xシリーズ(容量2.2〜9.0 kW)」は26万〜41万円前後としている。

AIによる「先読み空気清浄」をはじめ、様々な新機能が搭載されたルームエアコン「エオリア」。これからますます寒くなるこの季節、暖房器具を探している人は一度チェックしてみてはいかがだろうか?

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