焼き物の町、愛知県瀬戸市。この瀬戸伝統のグルメとして「五目めし(ごも)」があります。

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五目めしは、瀬戸の窯元で、仕事始め、窯入れ、窯出しの時に五目めしを食べる習慣がありました。かつては製品の無事を祈願するために食べたとの言い伝えがあり、現在では“瀬戸のお袋の味”ともいわれています。

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「名代五目めし 四季乃舎」は、瀬戸市内で五目めしが味わえるお店。日壁と太い染の組み込まれた重圧な木造建築で、店主が実家を35年ほど前に新築する際、江戸時代後期の窯元を忠実に再現した建物です。

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囲炉裏がすべての個室に付いていて、昔ながらの空間が体感しながら当時の雰囲気で味わうことができます。

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その囲炉裏端で食べる、瀬戸ならではの郷土料理の数々。特に、五目めしは、みりんと醤油、ダシで炊き上げられます。実際に食べてみると、しっかりと味がついた炊き込みご飯は食べ応えあり、こんにゃくや煮物、焼き魚などとの相性も抜群でした。これらも、当時の陶工たちが食していた料理を忠実に再現したメニューとのことです。

なぜ五目めしを「ごも」と略したのは不明。ただし当時、「ごもを何度食べたか」で陶工としての経験がわかるともいわれていました。

瀬戸蔵ミュージアム

なお、瀬戸の焼き物“せともの”の歴史や道具などを一堂に展示する「瀬戸蔵ミュージアム」の見学も、合わせておすすめです。


名代五目めし 四季乃舎(しきのや)
瀬戸蔵ミュージアム
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(Written by A. Shikama)