ウォーターサーバーによる宅配水サービス「FRECIOUS(フレシャス)」を提供する富士山の銘水株式会社(山梨県富士吉田市)から、日本で初めてIoTウォーターサーバー『FRECIOUS Slat』『FRECIOUS dewo bottle』2機種がリリースされた。
それに先駆け、去る5日、都内でメディア向けの記者発表会が実施された。発表会では、富士山の銘水株式会社取締役業務本部長小鹿大輔氏による挨拶のほか、同社開発部部長の溝内竜士氏より『FRECIOUS IoTウォーターサーバー』の機能に関する紹介や実演が行われた。
今回新発売となる『FRECIOUS IoTウォーターサーバー』は、「Amazon Dashi Replenishment」と呼ばれるAmazonのクラウドサービスをつなぐことにより、水ボトルの消費データがセルラー回線を通じて送信され、ボトル内の天然水の残量が少なくなると自動でボトルを再注文できる画期的なシステムが搭載されている。予めユーザーが設定した最適なタイミングで水ボトルが補充されるので、在庫管理の煩わしさから解放されるのだ。しかも支払い方法や配送システムは通常のAmazonと同様。カスタマーサービスも充実しているので安心だ。
小鹿氏いわく「もともとは顧客にウォーターサーバーを無料レンタルしてもらい、天然水入りの水ボトルを有料提供する事業を中心に行っていた」という同社だが、「なるべく制約を少なくして、ユーザーの選択肢を増やしたい」との考えにより、3年ほど前からレンタルと並行して購入プランの取り扱いも開始。現在は約半数の顧客がウォーターサーバーを購入しているという。
そんな状況の中、既存の提供方法では自宅に水ボトルの在庫がたまってしまったり、発注を忘れて水ボトルを切らしてしまう、といった諸問題が起きていることが判明。それらを改善するため、自社のウォーターサーバーにIoTを導入するに至ったというわけだ。
そもそもIoTとは、「Internet of Things」の略であり、コンピューター以外の多種多様な「モノ」を、インターネットとつなげることで、より便利なサービスを提供できるようになるシステムのこと。つまり同社にとっては、既存のウォーターサーバーにIoT機能を搭載して水ボトルの自動再注文方式を実現することで、ユーザーのストレスを軽減し、その結果として水の消費量のアップを促すのが目的だ。
データ通信にあたっては、溝内氏いわく「Wi-Fiに比べて使用環境の制限が少なく、初期設定も簡単」という理由から、セルラー回線を使用。「たとえつながらなくても6回ほどリダイヤルされるため、発注漏れの心配はほぼない」のだとか。
今後の展開としては、同社の別機種にもIoT機能の搭載を検討のうえ、いずれIoTウォーターサーバーの海外展開も目指していくそうだ。さらに「見守り機能」など、IoTネットワークの更なる活用も視野に入れていくという。
プレゼンテーション後、溝内氏によってウォーターサーバーの水ボトル交換の実演が行われた。といっても、ユーザー設定によって自動発注されるため、実際には水が足りなくなる、というシチュエーションは起こり得ない。Amazonからのメール通知によって、水ボトルの到着予定がわかるというのが実情だろう。
そもそも『FRECIOUS Slat』『FRECIOUS dewo bottle』は小柄な女性でも簡単に水ボトルが交換できるというのが製品の特長であり、水ボトルはわずか数十秒で交換可能。しかも使用後のボトルは小さく潰して捨てることができるので、ボトル返却の必要もない。限られたスペースでも、ウォーターサーバーが設置できるというのが一目で伝わってきた。
IoTシステムを搭載していない既存のモデルに比べ、価格は6千円前後アップすると予想されるが、ストック場所を確保する必要がなく、発注の手間が省けるのは大きなメリットであるといえるはず。
スタイリッシュなデザインと機能性の高さに加え、ユーザビリティがより一層強化されたことで、『FRECIOUS Slat』『FRECIOUS dewo bottle』ともに、今後ますます人気を集めそうだ。
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