日野市が作成したポスター
写真説明:日野市が作成した歳三没後150年記念のPRポスター

5月11日は新選組の土方歳三が1871(明治2)年に函館五稜郭の戦いで没してから
ちょうど150年。歳三が生まれ育った東京都日野市では、今年一年間、これを記念した数々のイベントを企画しています。これを盛り上げるため、「土方歳三生誕の地」であることを強調したゴールド基調のロゴマークも作成され、2019年に入ってからJR日野駅や京王線高幡不動駅や日野市の施設など各所にポスターや横断幕、のぼりが配されています。

JR日野駅構内コンコース
写真説明:JR日野駅構内にも歳三没後150年記念横断幕が登場

ラッピングタクシー
写真説明:歳三没後150年記念ラッピングタクシーがお目見え

1月16日には、このロゴと歳三の写真を配したラッピングタクシーもお目見えしました。日野市役所前の中央公園で、市長や市内の3社のタクシー会社(南観光交通株式会社、日野交通株式会社、都民交通株式会社)の代表、新選組の末裔の方々が参加して華やかなセレモニーがありました。ラッピングタクシーは合わせて9台。今年の大晦日までJR日野駅や京王線高幡不動駅のタクシー乗り場を拠点に走っています。

歳三は旧多摩郡石田村(日野市)生まれで、天然理心流の剣術を学んで幕末に新選組局長の近藤勇とともに京都に入り、副長として新政府軍と対峙しながら転戦。明治2(1869)年、函館五稜郭の戦いで被弾して亡くなりました。鬼の副長として同じ隊士にも恐れられるほどでしたが、現代風に言うと超イケメン。二枚目俳優が演じる数々のドラマに登場し、アニメの世界でもヒーローとして描かれ、だんだら模様の袴姿で見せる刀裁きに魅せられてコスプレを行う若い女性も少なくありません。全国に「新選組同好会」も組織されています。

高幡不動尊にある和装姿の歳三像
写真説明:高幡不動尊にある和装姿の歳三像

歳三は土方家の菩提寺である日野市石田の石田寺に埋葬されていますが、境内で剣術の修行を重ねたという高幡不動尊には位牌があり、和装姿の銅像も建っています。生家跡には、ご子孫が運営する常設の土方歳三資料館もあります。

これから行われる主な企画は以下の通りです。

4月20日から6月30日まで、新選組のふるさと歴史館では特別展「土方歳三」を開催。
5月11日と12日には、日野市最大のイベントで今年22回を迎える「ひの新選組まつり」が開催されます。メインイベントは新選組パレード。今年のパレードの主役ともいえる土方歳三に誰が選ばれるかが地元の大きな関心となっています。
一方、5月11日には、歳三の命日(旧暦)にあたるため、石田寺の墓前で「歳三忌」、また、今年初めての企画で土方歳三新作能の公演がひの煉瓦ホール(日野市民会館)にて行われます。

2018年開催「ひの新選組まつり」出陣式一番隊士から十番隊士
写真説明:2018年開催「ひの新選組まつり」出陣式 1番から10番隊士

秋以降もアニメなども企画されており、日野市シティセールス推進課は「土方歳三没後150年企画は進行中で、決定次第、情報発信をしていきます。」と意気込んでいます。

歳三没後150年、今年の日野市内は特別な賑わいになりそうです。


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