もはや「失言芸」なのでは?
と思うほど、たびたび失言を繰り返す麻生太郎副総理兼財務相がまたやってくれた。
福岡県で行われた後援会の集会で、高齢者を支える若者世代が減っている現状について、
年を取った人が悪いというようなことを言うのは間違っており、「子どもを産まなかったほうが問題なんだ」と語ったというのだ。
翌日には発言を撤回するなど、まだまだ麻生太郎副総理兼財務相の現役ぶりを見せつけられる発言だが、この「出産」に関係する、興味深いデータが発表されたので紹介したい。


自分が不妊だと思っていなかった女性が6割以上

不妊症・不妊治療専門情報サイト「不妊治療 net」を運営する株式会社 F Treatmentが、
2月4日「妊娠の日」に発表した「妊活・不妊治療に関する意識調査」によると、
不妊治療を行う医療機関への通院を始めるまでに時間がかかった(妊活から不妊治療開始までに1年以上かかっている)(※図 1)理由として、実に6割以上の女性が「自分が不妊だとは思っていなかった」(※図 2)と回答している。
※妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず 1 年間妊娠しない場合を不妊と定義されている。

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自分に不妊という自覚がなければ、妊活や不妊治療の専門機関を訪れないのも最もだが、
もし、妊活や不妊治療を開始しようと思っても、さらなるハードルが待ち構えている。


不妊治療と仕事の両立は難しい?不妊治療での休みはまだまだ取得しづらい環境

また、仕事に対する価値観や不妊治療と仕事の両立に関する意識調査では、妊活・不妊治療中でも仕事を頑張りたいと答えた女性は約 3 人に 1 人という結果となった(※図 4)
一方で、不妊治療と仕事の両立に対して何かしらのハードル(不満、不安など)を感じている人が 7 割を超えるという結果となった。(※図 5)

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不妊治療と仕事の両立における課題感に関しては、「職場で休みを取ることが一般的でなく、休みづらい」という回答が 46.7%で最も多い回答となり、次いで「不妊治療のための休みは理解を得られないと思う」が 37.6%、「自分の仕事に穴をあける申し訳なさを感じてしまう」が 35.7%となり、不妊治療のために取得できる休暇数よりも、休みづらい環境の方を課題に感じている方が多い実態が明らかになった。(※図 6)

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せっかく妊娠に意欲的になっても、まだまだ妊活や不妊治療に対しての社会の理解があるとは言いづらい現状があるようだ。


実は妻と夫の間の妊活・不妊治療におけるギャップが最大の問題!?

そして、妊娠最大のハードルは、なんと最も身近でもっとも重要な人にこそあるという結果が次のアンケートで浮き彫りに!!

妻が感じる夫との夫婦間ギャップに妊活や不妊治療に関して、「夫のほうが積極的」と思っている妻は、1割しかいないという実態が判明した。(※図 9)

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妻が感じる夫との夫婦間ギャップにおけるトップ3は、1 位は「タイミングの良い性交渉を行うための配慮」で 44.1%。2位は「妊活や不妊治療に関する情報収集の積極性」42.6%、3 位は「妊娠しやすくするための自分の体のケアへの意識」で 40.3%という結果に。さらに、夫婦間ギャップを解消できない理由に関して、「強く言って夫婦の関係性を崩すのが怖いから」という回答が最も多く、センシティブなテーマであることが伺える一方で、「実は自分も妊活や不妊治療をそこまで深刻に考える必要はないと考えているから」という回答が 2 番目に多く、妊活・不妊治療に対する意識不足も見られた。(※図 10)

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【調査概要】
・調査テーマ:妊活・不妊治療に関する意識調査
・調査方法 :インターネットリサーチ
・調査対象者:妊活経験者及び、現在妊活をしている20代〜50歳代の女性750名
・調査実施日:2018年12月

【不妊治療netについて】
不妊治療net( https://funin-info.net )は、不妊症で悩む方のために作られた不妊症・不妊治療専門の情報サイトです。全国の総合病院から不妊治療専門クリニック・病院まで、不妊治療を行っている病院の情報を約1,000件掲載しています。また、約7,000件のクリニック・病院の口コミを無料で見ることもできます。さらに、医師監修コラムや不妊カウンセラー執筆記事、不妊漢方薬剤師・鍼灸師インタビュー記事をはじめ、公的機関や学会、病院などが提供している情報から編集部がまとめた記事など、信頼性の高いコンテンツも随時更新しています。


将来お子さんを、と考えている皆さんは是非このアンケートを参考に、早めに計画、早めの実行を心がけるのがよさそうですね。