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高知のシンボル、高知城。1601年、山内一豊が土佐に入国して築城を開始して以来、400年以上の歴史を誇り、南海の名城と称えられています。その高知城の見どころをピックアップしてみました。

まず、「日本で唯一、本丸の建築群が現存する」こと。明治維新によって全国の城郭は廃城となり、取り壊された一方、高知城は江戸時代の姿を今に伝えています。今の天守が完成したのは、1749年。天守と追手門が残るのは、高知城を含めて全国に三城のみ。

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天守閣に向かう石垣に「石樋(いしどい)」があります。これは、雨が多い土佐においては、城内は多くの水路が設けられ、石垣から飛び出す石樋によって排水が行われていました。石樋は16か所あり、本丸の石樋は今も現役。

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城は、軍事拠点。高知城のいたるところに、カギ状に曲がる石垣「横矢掛り」が見られます。これは、死角をなくしてどこからでも弓矢を敵に浴びせるための仕掛け。塀に開いた丸や三角の穴から弓矢で敵を駆逐する「矢狭間」、天守には「石落とし」「忍び返し」なの鉄剣も。

高知城の石垣は雨が多い土地柄を踏まえ、崩れにくくて排水能力が高い野面積が多く採用されています。見かけは雑、しかしとても頑丈。特に、杉ノ段にある石垣と鉄門にある打込ハギの石垣は必見スポット。

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その高知城では、地元民ならではの視点と土佐弁を交えた土佐観光ガイドボランティア協会のガイドツアーが人気です。ただ単に観光するだけでなく、高知城の知られざる歴史秘話も丁寧に紹介してくれます。

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高知城 公式ホームページ

(Written by A. Shikama)