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毎日同じ時間に決まったオフィスに出社し、同じデスクで働く。今までは当たり前だったそんな働き方が、過去のものになる日が近いかも知れない。

最近様々なメディアで取り上げられ、やたらと耳にする「コワーキング」や「シェアオフィス」といったワード。超簡単に言ってしまえば「シェアハウス」のオフィス版だが、フリーランスやスタートアップの増加、企業の“働き方改革”への意識と同時に、従来の形に捉われずに働くコワーキングへの注目度が、凄まじい勢いで高まっている。

日本では、2017年に米「WeWork」が上陸したことでコワーキングが一気に注目されはじめたので、おそらく「コワーキングスペース」=「WeWork」と連想する方が多いのではないだろうか?

かくいう筆者もその一人である。しかし実は、日本におけるシェアオフィス業界のパイオニアは、WeWorkではないという。では一体どこなのか?・・・それが今回の取材先である【サーブコープ】である。

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1978年にオーストラリアで設立された【サーブコープ】は、なんとWeWorkが上陸する25年も前、1994年に「サーブコープジャパン」を設立。現在では東京、横浜、名古屋、大阪、福岡の5都市で展開し、国内拠点数は、業界第2位(※)を誇っているという。
(※)日本でシェアオフィス事業を展開する外資系企業の拠点数として

そんな【サーブコープ】の国内 27 拠点目となる“複合ワークスペース”が、昨年丸の内に完成した話題のランドマーク「丸の内二重橋ビル」内に、 2 月 13 日(水)に新たにオープンした。それに伴い報道機関向けの施設発表&内覧会が行われたので、その全貌を拝見してきた。

今回開業したサーブコープ「丸の内二重橋ビル拠点」は、レンタルオフィス、コワーキングスペースを兼ね備えた国内最大(2,300)の複合ワークスペース。

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4 駅 6 路線が利用可能で、東京駅・日比谷駅・有楽町駅・二重橋前駅の地下コンコースへ直結するアクセス抜群の立地だ。加えて、2フロア/2,300屬旅大なスペースを保有し、2名用のコンパクトなオフィスから大人数用まで、様々なニーズに合わせたオフィスを完備。
同社の世界23か国、54都市、160以上の拠点で展開しているワークスペースの中でも、ニューヨークのワン・ワールドトレードセンター拠点やロンドンのメイフェアプレイス拠点と1,2 を争うクオリティを誇っている。
現時点ですでにスタートアップ企業や金融業、弁護士事務所など、オフィスの約 25%に入居者が決定しており、今後も高い需要が見込まれているという。

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さて、そんな一大拠点のお披露目会に登壇したのは、サーブコープリミテッドの創業者であり、CEOの アルフレッド・ジョージ・モーフォレッジ氏。
1978年、オーストラリアのニューサウスウェールズ州でサーブコープを設立し、1980年にはビジネスパーソンの働き方に一石を投じる「バーチャルオフィスサービス」を考案。サービスオフィスとバーチャルオフィスのパイオニアとして、オフィススペースと受付や秘書業務などの充実したサービスを40年以上提供し続けている人物だ。

サーブコープが日本にこんなにも早くから進出している理由は、1988年にモーフォレッジ氏が初来日した際、東京のインフラ、人口、都市の大きさなどに感銘を受けたことがきっかけだという。以来、400回以上も日本を訪れているという親日家でもあるモーフォレッジ氏。

スピーチが始まりまず驚かされたのは、エントランスのカウンターに腰掛けながら話すという、全盛期の石田純一でもやらなそうなトレンディなスピーチスタイル(トップ写真)。さすがは、世界を股にかけるコワーキング界のパイオニアだ。
座るのはイスの上だろうという、こちらの固定概念は早速打ち破られた。

モーフォレッジ氏は開口一番、サーブコープの大きなポイントとして“スターバックス代わり”ではないことをアピール。つまり、単なる作業場としてのサードプレイスとは大きく違うということだろう。いわくサーブコープが提供しているのは、ワークスペースの“改革・変革”だという。

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そのひとつが、入居してすぐに使用できるシンプルかつ機能的な【ITソリューション】だ。例えば、世界中どこの拠点のどこの席にいてもプリントアウトができる。これは、サーブコープが提供する高速で“安全性の高い”独自のWi-Fi環境により実現しているが、世界中のコワーキングスペースを見てきたCEOいわく、ほとんどのコワーキングスペースで、Wi-Fiのパスコードは同じものを共有されている現状があり、そこには安全性・セキュリティは存在しない。そこでサーブコープでは、一人に一つずつパスワードを提供し、安心してオンライン作業ができるWi-Fi環境を整備した。

もうひとつ、サーブコープが他社よりも最も重視している点が、仕事を任せられる【サポートチーム】だ。

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WeWorkが400のメンバーシップを3名のスタッフで運営するなか、サーブコープでは、3倍のサポートチームで顧客を手厚くサポートしている。
肝心なのはその内容だが、サーブコープの秘書サービスは、電話代行、郵便物や宅配物の受取りや転送、貸会議室の手配などはもちろんのこと、バイリンガルによる翻訳・通訳業務、マーケティングリサーチやテレアポ、手紙の代筆、打ち合わせ書類の作成、商品発表会や展示会のサポートといったことまで、多岐に渡る業務をカバー。利用者のニーズにフレキシブルに対応し、入居者が不自由なく本業に専念できる環境を整えている。

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なかでもサーブコープが特に力を入れているのが、専属のレセプショニストによる「電話代行」だ。
モーフォレッジCEOによると、ありとあらゆるサービス業界でのアンケート調査においてのクレーム第一位は、誰も電話に出ないこと(機械による電話対応)だという。
そこでサーブコープでは、20年かけてこの問題を解決するシステムを構築。
利用者が電話に出られないときに、レセプショニストが代わりに出てくれて、携帯電話など指定の電話にいつでも繋いでくれるのが大きな特徴だ。

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CEOのお話が終わると、サーブコープジャパン丸の内エリアマネージャーの小栗麻耶さんによる内覧会ツアーが行われ、施設を案内してくれた。
「モダンコンテンポラリー」をテーマにした内装は、石と寄木細工で作られた木材の床が使われ、洗練されつつも居心地の良い空間。共有エリアは高さ約3mの天井で開放感は申し分ない。

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長年カフェを転々としているノマドの筆者には、仕事が進む空間と進まない空間が、もはや瞬時にわかってしまうのだが、ここは完全に前者。間違いなくクリエイティブな作業にはうってつけだ。

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デスクでは利用者は、専用のウェブサイトでサーブコープのサービスのコントロールができる。それだけでなく、独自のクラウドシステムにより、世界中の45,000の利用者がお互いにピンポイント繋がることができ、ビジネスの交流ができるという“コミュニティ”面も他にはない魅力だ。さらにその電話代は、世界中のどこにかけても無料!という至れり尽くせり具合。

また契約者には03(東京拠点の場合)の固定電話番号が即日発行されるので、シェアオフィスワーカーでも“社会的信用性”を得られるのがありがたい。

小栗さんが実際に電話がかかってきた際のデモンストレーションをしてくれたが、受付から携帯電話へと、非常にスムーズに電話の転送が行われていた。
しかし、例えば「会議中だから電話を繋がずにメールにして欲しい」といった状況もある。そんなシチュエーションでも、なんとその旨を登録しておけばすぐにシステムに反映され、スタッフがその通りに対応してくれるというから、その徹底したサポート力に驚いた。

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電話対応サービス自体がない同業他社が多いなか、サーブコープでは「大事な顧客の電話を逃すといった事態を防げる」(小栗さん)ので、特にこの点は、大きく差をつけるメリットだと思われる。

もちろん、施設内のコーヒーや紅茶は無料で飲み放題。
また、世界54都市に160拠点以上あるコワーキングラウンジを、1日3時間まで無料で利用できる(プランにより詳細条件が変わる)という、海外出張が多い人が重宝しそうな特典もある。

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そしてイベントの最後には、丸の内二重橋ビル拠点で“ベストオフィス”と呼ばれている角部屋に案内されると、皇居が目前に見渡せるその素晴らしい眺望に、参加した報道陣から一斉に驚きの声があがった。

その絶景のオフィスでモーフォレッジCEOが常にトレンディなポーズを取りながら、起業から現在までの苦労エピソードなど、色んな秘話を包み隠さず披露してくれ、終始アットホームな雰囲気で取材は終了となった。

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クリエイティブな内装に、充実のIT環境、他社をも凌ぐ至れり尽くせりのサービス。魅力しかないサーブコーブに、この記事もお世辞にもクリエイティブとはいえないコーヒーチェーンで書いている筆者の気持ちも揺らいだ。

寒さも底をつきはじめ、これから迎える新シーズン。
新しく事業をはじめたり、オフィスの移転を考えているスタートアップやベンチャー企業の方、もちろん自分のようなフリーランスの方も。
ここではその素晴らしさをすべて伝えきれないので、、、少しでも気になった方は、まずはオフィスの見学を申し込んでみてはいかがだろうか。


【サーブコープ公式HP】
https://www.servcorp.co.jp/