花粉イメージ画像


花粉症は、日常生活や仕事のパフォーマンスにも大きく影響する疾患であり、毎年苦しめられている人は花粉の飛散時期になると憂鬱になるだろう。
代表的な症状としてはしつこい目の痒みや慢性的な鼻づまりなどが挙げられるが実はこの鼻づまり及び鼻呼吸の困難は集中力が欠落してしまう大きな要因となってしまう事が近年の海外における研究結果でついに明らかになったのだ。


鼻呼吸は忘れない

ヒトの記憶の想起や強化において鼻呼吸が重要な役割を果たしていることは2018年10月にスウェーデンのカロリンスカ研究所の研究チームが行った実験によって新たに立証されたともいえる。

神経科学専門の学術雑誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」で、臭いの記憶の保持における呼吸の作用について発表した研究論文よると「口呼吸よりも鼻呼吸のほうが臭いをより正しく記憶できた」という。

この検証実験では、19歳から25歳までのスウェーデン人の男女24名を被験者として、果物の一般的な臭い6種類と1-ブタノールを含む珍しい臭い6種類を嗅がせ、覚えさせた。テープを口に貼り、鼻呼吸するグループと口呼吸するグループにわけ、互いに1時間、休息させ、さらに12種類の臭いを嗅がせ、休息前に嗅いだ臭いか否かを答えてもらうテストを行った。

その結果、鼻呼吸で休息した被験者は、口呼吸の被験者に比べて、明らかに記憶の想起が優れていた。研究チームでは、この実験結果について「呼吸が記憶の保持に直接影響していることを示しており、『認知機能は呼吸周期によって調整されている』という見解を裏付けるものだ」と評価している。
この研究結果はこの作用を科学的に示したものとして、注目されている。



特に花粉症常連の人は早めの予防・対策が必須!

花粉症による寝不足で記憶力が低下しやすくなることは以前から指摘されているが、カロリンスカ医科大学の実験結果を考えると、口呼吸ばかりしていては、記憶力の低下は抑えられない、もしくは回復しないとも考えられている。

つまり花粉症にかかると仕事や学習などにも悪影響を及ぼす可能性も当然あるので、常日頃から予防術を取り入れていけば、例え発症しても 和らぐ場合もあるのでこまめに目薬をさすなどウィルスを寄せ付けないよう注意を払って生活していく事が重要だ。


【出典】
『NewsWeek』:2018年10月29日
『GetNavi web』: 2019年2月8日


(Written by 佐藤)