つくばみらい市は、健康づくりや人々の交流を目的としたマラソン大会を3月3日に実施した。今年で3回目となる。 参加者数は2018年の第2回みらいマラソンの時は2,044名だったのに対し、今回は2,681名参加したという。
みらい平駅はつくばエクスプレス沿いにあり、秋葉原駅からは区間快速で約40分と、都心へのアクセスも良好。暮らしやすい住環境が評判となり、日本の人口が減る予測が立つ中、みらい平駅周辺には若年ファミリー層を中心とした人口流入が続いている。さらに同市内にあるNHKのロケ施設、ワープステーション江戸がNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の撮影場所となるなど注目を集めている。
つくばみらい市の市制10周年を記念して2017年に始まった「みらいマラソン」は今年で3回目。開会式ではつくばみらい市長の小田川浩氏や、いだてん〜東京オリムピック噺〜」に可児徳役として出演中の古舘寛治氏らが登壇。
小田川市長はインタビューで「参加者は年々増加しており、今回は去年より600人ほど多く参加して頂けました。お子さんが多い地域なので、より親子のコミュニケーションを図ってもらえたらと思います。また今年は仮装部門も設置し、ユニークさも取り入れました」と話した。
マラソンは一般の部、小学生の部、中学生の部、親子の部、仮装の部など19部門を設置。都市軸道路がメインコースとなり、部門によって10km、5km、3km、2kmとそれぞれの距離が設定された。
つくばみらい市のゆるキャラ「みらいりんぞう」も応援に参加。江戸時代の探検家「間宮林蔵」の出身地がつくばみらい市ということにちなんで誕生したという。
初回は小学生の部がスタート。小学3〜6年生の男女が颯爽と駆け抜けた。
続いて親子の部(小学1〜2年生とその父母)がスタート。
会場となったみらい平さくら公園には、飲食ブース、キッチンカーやキッズ向けアトラクションも設置。地元つくばみらい市にある「青木製麺工場」や「居酒屋とみちゃん」ほか、計11店舗が出店した。地元と市のつながりが垣間見えた。
つくば市産小麦粉「ユメシホウ」を使用したつくば焼きそば。独特のもっちりした食感の太麺は食べ応えたっぷり。当日は生憎の天気ということもあり、温かいメニューは多くの家族連れに評判だった。
キッズ向けアトラクションでは、サッカーボールを蹴って的に当てる「キックターゲット」を設置。地元のサッカー少年が真剣に競い合う姿が見られた。
今大会では地域おこしの一環としてオリジナルの足袋シューズとTシャツを製作。ワープステーション江戸で撮影中のNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公である金栗四三さんが、当時足袋を履いて走っていたことから、みらいマラソンにも足袋を取り入れたとのこと。余談だが、日本国内では足袋のメーカーはほとんどないが、品質にこだわるため、兵庫県の高砂産業という国内メーカーに製作してもらったそう。今回、クラウドファンディングの支援返礼品として同製品を提供。みらいマラソンにて着用するランナーも見られ、市と参加者が共に大会を盛り上げる様子が伺えた。
豊かな自然環境に恵まれ、都心へのアクセスも優れたつくばみらい市。若いファミリー層の増加に伴い活気づくこの自治体に、ますます注目が集まりそうだ。