ネスレ日本は4月1日から、カプセル式コーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェ グスト」向けのスターバックスブランドカプセルを販売すると発表。これに先駆け3月13日、ネスカフェ原宿にて記者発表会が開催された。
ネスレ日本とスターバックスは昨年8月、世界規模の協力とコーヒー製造に関するグローバル提携を締結。これを通じてスターバックスブランドの消費財製品、業務用コーヒー、紅茶製品を販売するための永続的な権利を有した。(スターバックス店舗で販売する商品と液体飲料を除く)
提携後の第1弾の取り組みとして、「ネスカフェ ドルチェ グスト」でスターバックスブランドのカプセルを4月1日から発売。「ハウスブレンド」「ライトノートブレンド」「コロンビア」「ラテ マキアート」「カプチーノ」の5種のラインナップを揃える。各製品6杯分で税別908円。3月13日からネット通販での先行予約を開始。4月より全国の主要スーパーなどで販売する。
登壇したネスレ日本 常務執行役員 飲料事業本部長 深谷龍彦氏は「当社の既存顧客は30〜40代が中心。新しくスターバックスブランドを展開することで、学生や20〜30代の若いユーザー層の掘り起こしを期待している」と話した。
さらにオフィス、ホテル、大学をメインに、スターバックスのコーヒーを提供する“We Proudly Serve Starbucks™️”事業を全国で開始。これは昨年2月、スターバックスコーヒージャパンがオフィスチャネルをメインに開始した取り組みで、店舗で扱うアラビカ種コーヒー豆を使うことで、同様の品質を届けるというもの。より多くのユーザーへスターバックスコーヒーを提供するサービスだ。
新製品の試飲会も行われた。「ネスカフェ ドルチェ グスト」に専用カプセルをセット後、カップを置いてボタンを押すだけで操作は完了。自宅でも気軽に本格的コーヒーを楽しめるのも魅力。
ナッツを感じさせる味わいの「スターバックス コロンビア」。バランスがとれたすっきりとした飲み心地が特徴だ。
さらに今秋からは、「スターバックス レギュラーコーヒー」「スターバックス オリガミR パーソナルドリップR コーヒー」、「スターバックス ギフト」などの家庭向けコーヒー製品の販売も予定する。
「粉と豆のレギュラーコーヒーをラインナップに加えることで、ポートフォリオの強化を目指したい」と深谷氏は強調した。
既存の販売網を活かしつつ、スターバックスブランドによって新しい顧客層の獲得を狙うネスレ日本。今後の動向にもますます注目が集まりそうだ。