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日本がバブル経済に沸いた1986〜1991年。この時期を20代で経験した女性たちに注目が集まっています。今年48〜59歳を迎える彼女たちを、『これまでの世代とは異なるライフスタイルを切り開き、消費は自分を高める手段として、年齢とともにモノやコトをランクアップしていく感覚を持つ』と分析するのは、伊藤忠ファッションシステム(ifs)・ナレッジ開発室長の小原直花氏。20年来、ファッションを切り口に生活者分析を継続してきた同社は、18歳から82歳までの生活者を11に区分し、その世代別に価値観や消費行動の特徴を整理しています。注目の世代48〜59歳の女性はどのような特徴があるのか伺ってみました。

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彼女たちは、『女子大生ブームを巻き起こし、TV番組に起用され、就職後は企業内で商品開発女性チームが発足するなど、常に主役的なポジションを手に入れてきた世代。50代になった今も、大学院に通い始めたり、海外留学をしたりと、第二の人生を新たに開花させる準備をし、自身を輝かせるための努力を惜しまない人たち』。

さらに、『海外の高級ホテルやレストランで一流のサービスに触れ、ミュージカルやオペラなど本場のエンターテイメントも体験済み。ミーハー気質から新しさ・話題性への反応は早いですが、さまざまな経験知から質への要求は非常に高く、本物感を強く求める傾向も。モノ・コト・サービスはあくまでも自分を高めてくれる・輝かせてくれるものとして存在している』といいます。


そして今、この注目世代を「スパークリングブーマー」と名付け、彼女たちの消費志向などを研究するプロジェクトチームを発足させたのが、世界最大の化粧品会社ロレアルグループの日本ロレアルです。エイジングケア等の研究所「日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンター」を中心に、これからの日本市場を形成していく新たなトレンドとして「スパークリングブーマー」に向けたコンセプト作りや製品開発などを発案中。

第1弾として今春、「ヘレナ ルビンスタイン」より新たなエイジングケアライン「プロディジー CEL グロウ」を発売しました。「スパークリングブーマー」世代の分析データは今後、ロレアルグループの他国にも展開していく予定とのことです。

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今年、この「スパークリングブーマー」世代の先頭である1959年生まれの女性が60代に突入します。これまでのシニアとは異なるマーケットの変革が予測されることから、今後も注目世代をターゲットにした新たな商品・サービスが見込まれます。