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男子100M(70歳〜74歳クラス)のトップ3
相羽吉男さん(71)、伊藤晧夫さん(71)、上杉民生さん(71)
    
日本マスターズ陸上の2019年度競技大会のシーズンが開幕し、全国のスケジュールの第一弾として、第54回茨城マスターズ陸上競技記録会が4月7日、茨城県石岡市運動公園陸上競技場で行われた。13都県の30代から90代までの男女196(男子175 女子21)人がエントリーし、トラック、跳躍、投てき競技の22種目が行われた。

日本マスターズ陸上の競技大会は、毎年4月から3月頃まで、全国各地の競技場で一年を通じて開催される。大会に出場するには、各都道府県のマスターズ連盟に登録し、記録を公認してもらうには日本陸連にも登録する必要がある。意外かもしれないが男女ともに18歳以上であれば経験の有無に関係なく競技に参加できる。競技の各クラスは5歳刻みで、アジア大会や世界大会は35歳から出場できる。その世界マスターズ陸上には、これまでタレントの武井壮さん(45)も出場して活躍している。

茨城県では今年、国民体育大会と全国障がい者スポーツ大会が開催される予定で、茨城マスターズ陸上連盟は、審判などのスタッフや競技場を確保するため、開催時期が重ならない4月に今回の記録会を開催した。

マスターズ陸上の競技の参加条件には年齢の上限がない。今回の最高年齢参加者は、男女ともに85歳〜90歳クラスで、男子は駒崎実さん(90)=埼玉=は円盤投げ、ハンマー投げ、重量投げの3種目に出場、女子は齋藤惠美子さん(88)=東京=が60m、100m、200mの3種目に出場して、高齢者の元気な姿が会場を沸かせた。

また、世界チャンピオンの姿もあった。2018年の「第23 回ワールドマスターズ陸上競技選手権大会」で男子70歳〜74歳クラスで 4×100mリレーと4×400mリレーの2種目で金メダルを獲得した相羽吉男さん=東京=も参加した。
相羽さんは子供のころから足が速く、若いころは地元の大会などに出場。59歳でマスターズに初参加した。現在は月に8日間、タクシードライバーをしながら週2回の練習を続けている。

この日は男子100mと80mハードル、300mハードルの3種目に挑戦し、100mは13.95秒で優勝。2位に0.16秒差をつけた。相羽さんは競技終了後、「少々、風がありましたが、暑くもなく 寒くもなく、最高のコンディションでした。300mハードルは昨年とほぼ同タイム、80mハードルは、もっと練習しなくては」と振り返り、「100mは、全日本大会でトップクラスの二人に勝てました」と誇らしげに語った。そして「今期は全日本の300mハードルで日本新記録を狙う」と大きな目標を掲げた。

当日、審判を行った茨城マスターズ陸上競技連盟 北林光雄会長も「今日は、マスターズ陸上の茨城県新記録が7個も出た。今後の大会に向けて期待を抱かせる記録会でした。」とコメント、順調なシーズン開幕を迎えたようだ。

9月に群馬県で行われる国際・全日本マスターズ競技選手権での、相羽さんをはじめ、全国のマスターズ陸上の選手たちの活躍に期待したい!

写真2
左が相羽吉男さん。ほか出場メンバーと
写真3
茨城マスターズ陸上記録会の役員メンバー
(左から2人目が茨城マスターズ陸上連盟 北林光雄会長)

記録については…

茨城マスターズ陸上競技連盟第54回記録会 結果
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Special thanks:日本マスターズ陸上競技連合 東京事務局
                           茨城マスターズ陸上競技連盟 北林光雄会長
Photo:相羽吉男氏、茨城マスターズ陸上競技連盟 北林光雄会長