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ネスレ日本とサッカークラブ沖縄SVは、沖縄県名護市、琉球大学と連携し、沖縄で大規模な国産コーヒーの栽培を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」を始動。4月17日、都内のネスカフェ原宿にて記者発表会が開催された。

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「沖縄コーヒープロジェクト」は、ネスレ日本と沖縄県うるま市を本拠地とするサッカークラブ沖縄SVが、沖縄県名護市と琉球大学の協力を得て沖縄県産コーヒーを育成する、“産官学連携”の取り組みだ。沖縄県では近年、農業就業者の高齢化や後継者不足による耕作放棄地の増加傾向にあり、問題が指摘されていた。本プロジェクトでは、この県内の耕作放棄地などを活用。沖縄県の一次産業における問題解決を視野に入れるという。

沖縄県ではこれまでもコーヒー豆の生産が行われていたもののその量は限定されていた。今回の取り組みで生産量を拡大させ、沖縄県産コーヒー豆やコーヒー製品として新たな特産品化を目指す。

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本プロジェクトは4月23日、名護市にある農地への苗木の移植からスタート。収穫は3年後の2022年を予定している。栽培を担うのはサッカー元日本代表、高原直泰氏が代表を務める沖縄SVの選手や関係者だ。
沖縄SVはこれまでサッカークラブとしての運営だけでなく、沖縄の伝統工芸とコラボした商品の開発など地域を盛り上げる活動も行なってきた。今後は地元住民との連携も視野に入れながら、播種と苗木の移植を継続して行っていく予定とのこと。

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発表会の冒頭にはネスレ日本の代表取締役社長兼CEO高岡浩三氏が登壇。「今回のプロジェクトで育った豆を使った、(カフェで)1杯千円というプレミアムな沖縄産コーヒーがあってもいい。ぜひ期待してほしい」と語った。

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高原直泰氏は「かねてから沖縄のコーヒー栽培に興味を持っており、ジュビロ磐田時代に縁のあったネスレ日本さんにお声掛けしたのがプロジェクトのきっかけ。今後もこの活動を通してより地域の活性化に繋げることができれば」と意気込んだ。

さらにクラウドファンディングを利用した、移植される100本分のコーヒー苗木のオーナーの募集もスタートした。調達された資金は、今後のコーヒー栽培の貴重な財源として活用される。苗木のオーナーには、沖縄SVオリジナルデザインの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」などが返礼品として贈呈される。