毛髪・美容・健康のウェルネス産業の株式会社アデランスが実施した、20〜60代の男性を対象にした調査によると、自分の気持ちを上げるために、見た目や外見を替える“メタモルフォーゼ”市場は薄毛対策市場約6000億円にくらべて5倍の推定2兆9000億円にものぼる。
メタモルフォーゼとは、ドイツ語で変化、変身を意味し、調査対象者全国の75.9%が(外見や見た目を替えることで気持ちを切り替えたり気分を上げたりする)変身をやってみたいと回答。最も少なかった60代においても、71.6%が「やってみたい」と回答した。
また、「やってみたい」とした人は、その変身によって、自分に自信を持てる(56.6%)、ポジティブになる(46.4%)、明るくなる(40.0%)、人生がより豊かになる(37.0%)、異性にモテる(35.7%)などと回答している。
また、「外見・見た目」として意識するタイミングとその部分についての質問については、実際に人と会う様々な シチュエーションについては、総じて「服装」への意識・関心が高い結果となったが、ビデオ会議や写真を撮る、SNSへの投稿時については、「髪型・ヘアスタイル」への意識・関心が高くなった。
このことから、名前検索で顔写真を見つけることができたり、これまでに比べてメールやチャットツールなどでのコミュニケーションが飛躍的に多くなっている現在の社会的事象を鑑みると、今後は「髪型・ヘアスタイル」への関心がより高まると予測している。
ソーシャルライターの武藤氏は…
「矢野経済研究所の調査によれば、2017年度のメンズコスメティックスの市場規模は1,209億円*という。
男性コスメ市場は順調に拡大しており、延いてはその背景にある「美意識の高い男性が増えつつある現況」がうかがい知れる。たとえば男性がメイクを日常的にする社会となったらどうか。たとえばウィッグが薄毛対策やパーティの仮装に留まらず、「今日は髪を立てるか下ろすか」程度の感覚で着脱されるようになったらどうか。
現代の日本に照らし合わせてみるといかにも荒唐無稽な例えだが、靴のない国に赴いた2人の靴のセールスマンの逸話にあるように、「この国には靴を履く習慣がないから売れるはずがない」ではなく、「誰も靴を履いていないから靴が飛ぶように売れるぞ!」と、着眼点の違いによってビジネスチャンスを発見できることは往々にしてあるのである。
男性がフェイスケアをすることについてもかなり浸透してきているが、これは20年前には考えられないことであった。時代が今後どう転がっていくかはわからないが、現状“メタモル”市場には一定の可能性が秘められているのではないかと考えるのが順当そうである。」
とコメントしている。
「矢野経済研究所の調査によれば、2017年度のメンズコスメティックスの市場規模は1,209億円*という。
男性コスメ市場は順調に拡大しており、延いてはその背景にある「美意識の高い男性が増えつつある現況」がうかがい知れる。たとえば男性がメイクを日常的にする社会となったらどうか。たとえばウィッグが薄毛対策やパーティの仮装に留まらず、「今日は髪を立てるか下ろすか」程度の感覚で着脱されるようになったらどうか。
現代の日本に照らし合わせてみるといかにも荒唐無稽な例えだが、靴のない国に赴いた2人の靴のセールスマンの逸話にあるように、「この国には靴を履く習慣がないから売れるはずがない」ではなく、「誰も靴を履いていないから靴が飛ぶように売れるぞ!」と、着眼点の違いによってビジネスチャンスを発見できることは往々にしてあるのである。
男性がフェイスケアをすることについてもかなり浸透してきているが、これは20年前には考えられないことであった。時代が今後どう転がっていくかはわからないが、現状“メタモル”市場には一定の可能性が秘められているのではないかと考えるのが順当そうである。」
とコメントしている。
*出典:(株)矢野経済研究所「化粧品市場に関する調査(2018年)」(2018年10月29日発表)