メディアでもこすりにこすったため、みんなが知っている習慣になったようだ。
ところ変わって、福島県福島市では、飲んだ後のシメに“ソフトクリーム”を食べることが定番になっているという。
この一風変わった習慣は、JR福島駅から徒歩3〜4分のところにあるソフトクリーム屋「ダンケシェーン」で見られ、このお店が深夜まで営業しているため飲み会の締めに立ち寄る人が後を絶たないのだとか。
深夜0時あたりに行列ができることも珍しくないというから驚きだ。
【参考記事】「お酒の後はソフト」20年 福島駅前の「ダンケシェーン」/福島県
2017.09.30 朝日新聞東京地方版/福島
ほろ酔いの後はソフトクリーム――。そんな夜の文化を福島市に定着させたソフトクリーム店「ダンケシェーン」が、開店20年目に入った。JR福島駅東口の繁華街で店を営む多田クミ子さん(69)は「オヤジさんたちが少年の顔になって帰るのよ」とほほ笑む。7日午後8時45分。顔を少し赤らめた中年男性3人組が、店の引き戸を開けた。「ソフトクリーム、ちょうだい」「えーとねえ、『地中海ソルト』!」「いいねえ」。陽気な声が小さな店に広がる。
注文を受けた多田さんの次男悠紀さん(40)が機械からクリームをひねりだし、コーンに重ねる。「イタリアの海水の塩を使っているんですよ」。感心した3人組は「うまいねえ」とつぶやき、ペロペロ。会社の同僚男性2人が偶然に来店し、会話も弾む。市内の会社員金原智さん(49)は「『最後の一杯』はやっぱりここだね」と上機嫌だ。
客の約7割は男性で、開店当初から変わらないという。「もともと、酒を飲んで帰る途中の殿方がターゲットだった」と多田さん。ゆえに濃厚な風味ながら、あっさりした上品な甘さに仕上げたという。
多田さんには夢があった。二十数年前、パリやウィーンを旅行したとき、ワインやビールを飲んだ後にソフトクリームを食べる地元の人たちの優雅さに見とれた。「福島にこんな文化があってもいい」。帰国後、知人の社長3人に掛け合って1千万円を調達。イタリアや米国から本格的な製造機を取り寄せ、1998年8月に開店した。
ソフトクリームのメニューは毎日2種類。牛乳などを使った基本の「エーデルクリーム」と、3〜4日ごとに材料を替える「日替わり」がある。いずれも税込み350円だ。
「日替わり」は30種類以上。エーデルクリームにカボチャやメロン、枝豆などを組み合わせて作る。ボージョレ・ヌーボーの解禁日にはワインを混ぜるなど、季節感を大切にしている。
約20年前、福島駅東口の市街地はすでに空き店舗の増加が問題になっていた。経営の不安もあったが、店は酔客にすぐに受け入れられた。東日本大震災の直後、売り上げは最盛期だった2000年代初めの約半分に落ち込んだが、いまは約8割にまで回復した。
この夏、天候不順で「アイスが売れない」と話題になったが、店では前年並みの売り上げを確保できたという。「みんなに『ダンケシェーン』」と多田さん。店名でもあるこの言葉は、ドイツ語で「ありがとう」。客に感謝しながら、「手の届く夢の食べ物」を守り続けたいという。
午後3時〜午前0時。不定休。東北電力福島営業所のほぼ向かい。問い合わせは(024・524・0565)へ。
うーん…酒の後の〆に目がない僕は、「〆ソフトクリーム」を味わってみたい願望に襲われています…。
今年の夏は「〆ソフトクリーム」を食べに福島市を訪れてみようかな!!
(出身は北海道だけど…)
(Written by 〆男)
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