ボーイング外観

7月11日、ANAエアフレームメンテナンスビル東京新第1号格納庫で、
ANA国際線 新プロダクト発表会・機内内覧会が開催された。

新機体ボーイング777-300ER型(全212席)を背に、
ANA代表取締役社長の平子裕志氏、
デザインを担当した建築家 隈研吾氏が登場。

社長&隈研吾さん

今回、およそ9年ぶりとなる新シート導入。

生まれ変わったファーストクラス、ビジネスクラスについて、ANA平子社長は、
 

「目指したのは上質で快適な空間。
ファーストクラスは【THE Suite(ザ・スゥイート)】、
ビジネスクラスは【THE Room(ザ・ルーム)】と名付けた。
それぞれ、ホテルのような快適さ、まるで自宅にいるかのような居心地の良さ、を実現。
ビジネスクラスはこれまでのおよそ2倍の広さになった」 と語った。

デザインを監修した建築家の隈研吾氏は、
「日本の建築の良さを生かしながら、現代の技術を駆使し表現した。
 引き戸を採用したり、と木の質感を大事にしている。
床は土のあたたかさを色合いで意識した。自分だけのとっておきのスペースは、
 思った以上に、空間の広がり、そして快適さを感じてもらえると思う」 と語った。

今年の8月2日より、羽田〜ロンドン線でまずは運航を開始するという新機体。
年内いっぱいに残り6機、来年から再来年にかけてさらに6機…と順次導入していくという。
ちなみに、新機体は、次にニューヨーク路線への採用が検討されている、とのこと。


今回、その内部を見ることが出来た。
ANAが満を持して発表した新機体。9年ぶりに生まれ変わったというその空間とは・・・

こちらは、ファーストクラス。

ファーストクラス座席

ファーストクラス座席

広さを実感できる空間と、洗練されたデザイン、という第一印象。
モニターは、世界初という4K対応モニターで、
従来の23インチから43インチへと大型化していた。

座ってみると、、、ものすごく楽な感覚で、
これなら、長時間のフライトもくつろいで過ごせるだろう。

実は、今回の新機体の座席シート。
寝具業界の国内トップ、「西川株式会社」が手がけている。
言わずとしれた、あの、羽毛ふとんの西川である。

広報担当森さん
 
その西川の広報担当 森優奈さんに、
今回の新機体に導入された新シートについて話を聞いた。
 

「座席シートはこれまで平面のものだったが、
今回は、特殊立体構造ウレタンのものを使っています。
凹凸があるため、座ったときの体重が分散され、座り心地がすごく楽に感じるのが特徴。
フィット性、体圧分散性、通気性に優れていて、寝心地も抜群です」。

西川新シート寄り

平面ではなく、小さくポコポコと凹凸があるのが分かるだろうか。
西川が、同社の「日本睡眠科学研究所」で日夜進める研究の成果を最大限に表現。

実際座ってみても、寝てみても、痛いとかしんどいという感覚とは全く無縁。
これは、実際に体感してもらえれば納得していただけるだろう。

さらに・・・ ファーストクラスの羽毛掛けふとんは、
西川の高品質な羽毛“西川ダウン”を使ったもの。

西川ふとん
 
独自の<フレッシュアップ加工>と呼ばれる、羽毛の加工技術を駆使し、
今回、綿の調整、サイズ感の調整など、ファーストクラスの空間に
合わせるかたちで最終的に仕上げたという。

ファーストクラス

西川ふとん
 
この羽毛ふとん、とにかく軽い。そしてふわっふわ。
羽織っている感覚がほとんどない。
これは、自宅に欲しい!色んなホテルに置いて欲しい!
ANA国際線ファーストクラスに乗られる際は、是非体感してもらいたい。

 

そして、ビジネスクラス。

ビジネスクラス

ここでも、西川の技術が快適さを演出。
採用されているのは、西川のニット素材を用いたナイトウェア。
これは、綿とポリエステルの混合素材で、
着心地も超なめらか、吸湿性、速乾性を兼ね備える逸品だ。

西川ナイトウェア
 
残念ながら着用することは出来なかったが、
持った感触は、非常になめらかで、快適な眠りを誘ってくれそうだった。

 

また、ファーストクラス、ビジネスクラス共通で、シーツマットも西川製。
スーピマ超長綿によるもので、シートの特殊立体構造の特性を一切損なうことなく、
プラスアルファとなる寝心地を誘う。

今回、ビジネスクラスはANA初の全席ドア付き個室となった。
より、その快適さを堪能できるはずだ。

西川シーツマット

飛行機はとにかく安全が命。
西川の技術は、国内でもその検査基準の厳しさが最高峰とされる、
ANAの厳しい試験(耐火テストなど)に合格している。

隈研吾氏は、
「飛行機で過ごす時間は、ひとが“1人で過ごす最も長い時間”だと思う。
 素材のあたたかさ、質感を楽しんで欲しい。親しみや安らぎを覚えてもらえると思う」
と語っていたが、まさにその通りだと思った。