第二次世界大戦時、イギリス軍に所属していたシリル・ジョーンズ氏は、日本軍に反攻するためにインドネシアの島にパラシュートで降りようと試みるも失敗。パラシュートが木に絡みつき身動きが取れなくなった。
身動きが取れないにも関わらず、餓死することなく12日後パラシュートのひもをなんとか切り離して脱出することに成功した。
彼はどうやって飢えをしのいだのだろうか?
子ザルがバナナを持って来てくれた
これは晩年になってジョーンズ氏自身が語った話である。
シンガポール陥落直後、日本軍に反攻するためインドネシアの島にパラシュートで降りたジョーンズ氏。
しかし、不幸にも密林に不時着。パラシュートが木の枝に絡みついてしまい身動きがとれなくなってしまった。
体をよじらせてもひもを切ることもできない・・・このままでは餓死してしまう。そう覚悟したとき、ジョーンズ氏の前に現れたのは小さなサル。
なんとそのサルはジョーンズ氏にバナナをくれたのだという。
その後12日間、ジョーンズ氏がなんとか体を動かしてひもを切ることができるまで、サルはバナナを運び、ときには竹の若枝をもってきてどうやって食べるかを教えてくれたのだという。
嘘のような話だがジョーンズ氏は「生きるか死ぬか。この12日間の私の運命は、完全にサルに握られていた」と語っている。
【参考】
1996年9月18日「毎日新聞 夕刊」
(Written by 山崎健治)
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