かつて元日本代表の本田圭佑選手が所属し、ロナウジーニョ氏やベッカム氏など世界的ビッグスターがそのユニフォームに袖を通したイタリア・セリエAの強豪ACミラン。UEFAチャンピオンズリーグ優勝回数は歴代2位の7回(1位はレアルマドリードの13回)を誇る強豪クラブだが、ここ数年の成績は低迷。優勝争いどころか、チャンピオンズリーグ出場権獲得争い(4位以内)にすら参加できないシーズンも増えた。
そんな低迷しているミランでささやかれているひとつの呪いがある。それは「背番号9の呪い」。
2012年に引退したミランのエースストライカー、フィリポ・インザーギ氏。ミランで付けていた背番号9を背負い、在籍11年でセリエAで決めたゴールは73。誰もが認めるエースだった。
しかしインザーギ氏引退後に背番号9を受け継ぎ、ミランのエース候補として活躍を期待された選手たちがことごとく不振に陥ってしまうのだ。
アレッシャンドレ・パト(2)
アレッサンドロ・マトリ(1)
フェルナンド・トーレス(1)
マッティア・デストロ(3)
ルイス・アドリアーノ(6)
ジャンカルラ・ラパドゥーラ(5)
アンドレ・シウバ(2)
ゴンザロ・イグアイン(6)
クシシュトフ・ピョンテク(1)※2019-20シーズンから背番号9
※カッコ内は背番号9を付けてのゴール数
2012年以降、ミランで背番号9を付けたのは9人だが、誰も2桁得点を挙げられていない。サガン鳥栖に移籍したことで話題になったフェルナンド・トーレス氏もかつてミランの背番号9を背負ってプレー。しかしリーグ戦はわずか1得点、在籍もわずか半年だった。
さらにワールドクラスの選手でいうならば、2018年にミランに加入した元アルゼンチン代表のゴンサロ・イグアイン氏。2015-16シーズンに36得点でセリエA得点王に輝いた実績の持ち主で、この呪いを打ち破ることが期待されたが、期待されたプレーは見せられず、15試合で6得点、わずか半年でチームを去ってしまった。
ミランの新エースとして期待されるクシシュトフ・ピョンテク氏。昨シーズンからチームに加入し、背番号19を背負い途中加入ながら9得点を挙げ、今シーズンから晴れて背番号9を継承した。

2019-20シーズンはまだ始まったばかり。ミランは3試合を終えて2勝1敗勝ち点6で7位。試合内容はともかく、まずまずの滑り出しとなった。
肝心のピョンテク氏はというと…3試合で1ゴール。しかもこのゴールはPKでのゴール。0-1で敗れた開幕戦ではチームは「枠内シュート0」という衝撃の内容。開幕3試合は不安の残る内容だったが、まだシーズンは始まったばかり。昨シーズンのようなプレーができれば2桁得点は達成できそうだが…。
果たしてピョンテク氏はインザーギ氏以来の背番号9での2桁得点を達成して「背番号9の呪い」から解き放たれるのだろうか…。
(Written by 大井川鉄朗)
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