栗山英樹

今シーズンパ・リーグ5位に沈んだ北海道日本ハムファイターズ。「育成」と「スカウティング」を武器に北海道移転後は毎年のようにAクラス争いに加わっていて、今シーズンも途中まで首位争いを演じていたものの…8月以降に大型連敗を喫し、2年ぶりのBクラスとなってしまった。

さらにファンを驚かせたのは栗山英樹監督の去就問題。就任8年目の栗山監督は、低迷の責任を取って辞任するとの報道が出ている。球団は「監督だけの責任ではない」と来季続投を要請しているようだが…まだ結論は出ていない。

ということで今回は、もし栗山監督が辞任した場合、後任監督が誰になるのかを考えてみたい。実はファイターズという球団は、監督人事に関してOB選手であることにこだわりを持たないチーム。過去10人の監督は

大沢啓二 1984年(第二次)
高田繁 1985〜88年
近藤貞雄 1989〜91年
土橋正幸 1992年 ※選手として在籍、生え抜き
大沢啓二 1993〜94年(第三次)
上田利治 1995〜99年
大島康徳 2000〜02年 ※選手として在籍
トレイ・ヒルマン 2003〜07年
梨田昌孝 2008〜11年
栗山英樹 2012〜

と選手として球団に在籍した人は2人しかいない。良い指導者ならOB以外でも監督オファーを出すという傾向にあるようだ。また他球団での優勝経験者も多い。高田氏、栗山監督のようにプロの指導経験がない人でも選ぶという特徴もある。これら傾向から、栗山監督が辞任した場合の後任監督を予想してみた。

小笠原道大

画僧2

ドラフト3位でファイターズに入団、FAで移籍した巨人、中日で活躍。引退後は中日の2軍監督を務めていたが、今シーズン終了後に退任。フリーになったOBスターにオファーを出す可能性は十分あり、ネット上でも“小笠原監督”に対する期待は膨らんでいる。就任すれば北海道日本ハムファイターズとしては初のOB1軍監督が誕生する。しかし千葉県に住む家族のそばにいたいとFA移籍した経緯を考えると、再び北海道に来てくれるのか疑問だ。

中畑清

gazou

今シーズンも優勝争いに加わり、Aクラス常連になりつつある横浜DeNAベイスターズの礎を監督として築き上げた人物。指導者としての実績は申し分なく、明るいキャラクターもチームカラーに合いそう。さらに横浜時代に中畑氏は積極的に若手を起用し、主力として育て上げた。これはまさにファイターズが考えるチーム作りに完璧にマッチする。横浜で味わえなかった優勝の美酒をぜひファイターズで味わってもらいたい!


桑田真澄

Masumi_Kuwata_in_April_2006

元巨人のエースで、メジャーリーグにも挑戦したスーパースター。しかしプロ野球の監督、コーチ経験は不思議とない。しかし野球解説者として活躍する傍らで早稲田大学大学院にも合格した球界随一の頭脳派。高校時代から監督に練習メニューを提案していたなどのエピソードもあり、指導者に向いているのは誰が見ても明らか。話題性、カリスマ性もあり、「育成」と「スカウティング」を基本とするファイターズのチームカラーにも合いそう。実は本当にあるのではないかと個人的に期待している。


と、いろいろ言ってはみたものの、誰が監督になってもしっかり応援します。
来年こそ優勝だ!頑張れファイターズ!

(Written by ファイターズ大好き大井川鉄朗)


【Nicheee!編集部のイチオシ】

2006年3月20日は第1回WBC決勝戦が行われた日 当時の代表選手、覚えていますか?
知っておけばプロ野球観戦が少し楽しくなる!? ルールブックに載っていない暗黙のルールまとめ
「僕の記録はいずれ誰かが抜くと思う」いえ簡単には抜けません イチロー選手の大記録の数々