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1973年の12月のある日。
あるタクシーが三河島駅で客を拾った。指定された場所まで客を運ぶと料金は830円。客はしわくちゃの1万円札を渡すと運転手はお釣りを返し、客を降ろした。
しかし、運転手があとで1万円札を見返すと裏表をコピーしただけの一目でわかるようなちゃちな偽札だった。
運転手が偽札だと気づけなかったのには、お札がしわくちゃだったこと以外に犯人がある人間の心理を巧みに利用したテクニックを使い運転手を欺いたためである。では、そのテクニックとはなんなのだろうか?

多めに料金を払うと言って油断させた

犯人は支払いの際に「この1万円札から3000円をとってくれ」といって偽札を渡したという。
本来の運賃は830円。運転手からすると2000円以上も得をする計算になる。こう言われると、嬉しくなるもので運転手もチェックが甘くなり偽札に気付かず7000円のお釣りを渡してしまったという。
上手い話にはやはり“ウラ”があるのだ。

※真似はしないでください。

【参考】
1973年12月26日「読売新聞」




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