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セ・リーグではベイスターズを応援している筆者は10月5日(土)に横浜スタジアムで行われた『セ・クライマックスシリーズ・ファーストステージ第1戦、DeNA−阪神』を知人と観戦してきました。

試合は終盤までリードしていたものの阪神の北條内野手の3ランを含む5打点の活躍であっさり6点差を逆転され、まさかの初戦敗退。
この日はラミレス監督の不可解な采配・投手継投が目立ち、それらが全て裏目に出てしまう結果となり更には監督・コーチ陣が連携ミスによるルール違反を犯し、投手の交代が認められないという珍事も発生。非常に鬱憤が溜まる全容であった。

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試合後には北條選手のヒーローインタビューが行われた。
そそくさと球場を去る横浜ファンを横目に阪神ファンからは大声援が飛び交っていた。
ビジターの応援席がいつもに比べて非常に少ないのが気になった。

又、一つ疑問に思ったのが90年頃には存在していなかったであろうCS制度はいつから、どういった経緯で始まったのかということ。今回も気になったので調べてみました。


実はパ・リーグの方が先に導入されていた!?

CSの始まりは2004年のパ・リーグ。当時のパ・リーグのチームは観客数が伸び悩んでおり、経済的にも苦しい状況が続いていた。又、優勝チームが早い段階で決定すれば消化試合が増えて更に客足が遠のいてしまう。そういった現状を打破するためにスタートし、当時は「プレーオフ制度」と呼ばれていた。

当時のシステムは、「シーズンの勝率2位と3位が3戦で勝敗を競う」→「その勝利チームとシーズン1位チームが5戦で戦う」→その勝者が「パ・リーグ優勝」というもの。

プレーオフの餌食となったソフトバンク・ホークス

ところがその2004年は、シーズン1位通過の福岡ダイエー(当時)が第2ステージでライオンズに敗れて2位に終わった。親会社がダイエーからソフトバンクに代わった2005年は、シーズンで89勝を挙げるなど抜群の強さを見せたものの、やはりCSでマリーンズに敗れて”下克上”を許した。

これにより「たった数試合で順位がひっくり返るなんて、長いシーズンの戦いは何だったんだ」というツッコミが続出。2006年からは「1位チームは無条件でプレーオフ1勝分のアドバンテージを得る」というルールができた。

2007年からはセ・リーグも開催し、「クライマックスシリーズ」というネーミングになった。それまでは「プレーオフを勝ち抜いたチームがリーグ優勝」という仕組みだったが、批判を受けて「優勝はあくまでもシーズン1位のチーム。プレーオフを勝ち抜いたチームは、“日本シリーズ出場権”を得るだけ」という扱いになったのだがイマイチ理解に掛ける、ややこしい仕組みだ。

最近ではCS廃止を求める声も・・・

CSは下手をすると勝率5割を切ったチームでもAクラス入りを果たせば日本シリーズに進出するチャンスが得られてしまう制度であって、最近では必要性を問われる事もしばしば。

野球解説者の江本孟紀氏は「CS進出条件の(セ・パ)両リーグ上位3球団には何の意味もありません。ボクの持論は、勝率5割以下のチームはCSを辞退すべき。5割以下の2球団には、罰金1000万円を支払って出場させるなどのペナルティを与えないと」(週刊ポスト2018年8月17・24日号)と大胆に批判している。

今後はこの制度がどのように変わっていくのか、はたまた現状維持のままなのか注目していきたい。