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9月13日から16日までの三連休を含む4日間、「第40回記念国際・全日本マスターズ陸上競技選手権大会」が群馬の正田醤油スタジアム群馬で行われ、19歳から99歳までの2231名が出場。今年は日本だけでなく、香港、台湾、アメリカ、イスラエル、オーストラリア、中国、シンガポール、韓国、ポーランドといった海外9か国から77名が参加。世界10か国の選手が同じフィールドで年齢別に男子29種目、女子26種目を競った。注目の本大会に出場した海外選手に直撃インタビューをした。

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最も注目する海外選手は、本大会の女子最高齢出場者でもあるCheung Suet Ling(チェン・スエット・リン)選手(95)=香港=。彼女は60メートルとやり投げに初出場した。
60メートルは伴走者もあり、記録更新というよりは、自身のペースで完走した。一方、やり投げでは4メートル46という成績で大会新記録を更新した。

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若い頃から運動経験のないチェン選手が、マスターズ陸上大会に出場するきっかけは、娘さんからの誘い。娘さんは学生時代から陸上経験があり、2013年から香港、韓国、台湾、中国のマスターズ陸上大会に参加し、競技記録に挑戦していた。娘さん曰く「母を一人にしておくのは心配なので、競技やクラスは違っても、大会に一緒に出場することで一緒に旅行も楽しめるため、誘いました。」と話す。加えて、チェン選手が参加している練習チームのメンバーからの誘いもあったため決めたという。今回は、香港から60名の団体で日本にやってきた。チームとして温泉付きの宿に連泊し、すでに日本の群馬の魅力を満喫しているようだった。

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続いて、UPSHAW Joy選手(59)=アメリカ=。2017年の和歌山県の全日本大会から2回目の参加となる。陸上仲間から「日本人の仲間がフレンドリーで、日本がいいところだから、ぜひ来てください。」と言われたので来たという。
彼女のエントリーは、女性55歳から59歳クラスで100メートル、80メートルハードル、走り幅とびの3種目。100メートルでは自身の大会記録を0.22縮め、大会新記録(13秒55)を、80メートルハードルでは、日本、香港の選手を抜き、13秒58で堂々1位。走り幅跳びでも4メートル54の記録で優勝に輝き、金メダル3つを手にした。

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UPSHAW Joy選手は、世界マスターズ陸上選手権で一緒になった日本人選手・中尾晴美さんとも仲良くしていて、競技に参加するたびに、手作りで大会開催地名をペイントしたリボンと小物を作り、プレゼントし、陸上仲間との友愛を深めている。

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最後にインタビューできたのは、Jonny Speed選手(55)=アメリカ=。本大会では、男子55歳から59歳クラスで、100メートル、200メートル、400メートルに出場した。

結果は100メートル2位、200メートルでは2位に1秒25と差をつけて1位、400メートルではこれまでの記録を30秒縮めて大会新記録をマークした。

Jonny Speed選手は、アメリカ人と日本人の両親を持つハーフ。しかも、お母様は長崎出身の被爆経験者という境遇。現在、Jonnyさんの娘さんも日本に勤務しているという。

本大会出場を決めた理由は、親日家の友人からのお誘いがあったから。「実際に参加してみて、日本の皆さんが、とてもフレンドリー。ぜひ、来年の福井県で行われる全日本マスターズ陸上選手権大会にも参加したいと思う」と話していた。
また、ジョニーさんの当面の目標は、2020年にトロントで行われる、世界マスターズ陸上選手権大会出場へ向けて練習を積むこと。


海外選手からみても、全日本マスターズ陸上選手権大会や参加者の評価は悪くないという印象だ。来年の世界マスターズ陸上競技選手権での活躍や福井県で開催の全日本マスターズ陸上選手権大会への盛り上がりに期待したい。


記録については…
第40回記念国際・全日本マスターズ陸上競技選手権大会 結果

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Written&Photo:佐藤正子