5


世界13か国でモバイルネットワークを提供するTelenor Group傘下の「Telenor Connexion」は日本市場強化を推進すると発表。10月16日、報道陣向け事業戦略セミナーを開催した。

6

Telenorグループは北欧をはじめ、タイやマレーシア、パキスタン、バングラディッシュ、ミャンマーへもサービスを展開。北欧エリアで4市場、アジアエリアで5市場、総計1億8200万人の契約者数を誇る。世界トップ10に入るIoT事業者だ。

7

スウェーデンに本社を置く「Telenor Connexion」。20年にわたって世界各国のリーディング企業に対し、グローバルなコネクティビティ導入サポートを展開してきた。長年の豊富な実績から培った信頼性の高いIoTサービスを提供。優れたパフォーマンスと対応エリアの広さに加え、専門家による緻密なサポートが強みだ。Simの市場シェアでは北極圏第1位、ヨーロッパではトップ3、全世界ではトップ10に君臨する。さらに2017年から2023年のグローバルの成長予測としてプラス28%を想定するという(中国を除く)。「各地域の顧客が要望するソリューションを提供するために、現地に深く入り込んだサポートが我々のビジネスには不可欠」と同社グローバルCEOのMats Lundquist氏は強調した。

8

IoT向けの技術は日々進化しているが、ネットワークから収集した大量なデータの分析も極めて重要であるとのこと。同社では長年の知見と最新のAIを活かした分析を提供しているという。

9

Telenor Connexionは電話事業だけでなく、顧客のデータを保存し処理するというプラットフォームも保有。個々のデバイスの管理やそのデバイスに集まったデータ管理なども展開する。「まず顧客が求めるバリューを確立させ、プロジェクトを本格展開させるのが成功の秘訣」と最高技術責任者(CTO)のMartin Whitlock氏は話した。

10

IoTプロジェクト実現のためにはまず経営層がIoTの価値を理解することが重要とのこと。また管理サポーターの確保や機能横断型の専門チームの結成の必然性も指摘。さらに最初から大規模な投資を実施するのではなく、成功が見込まれる課題を徐々に進め、成果予測が可能になったら本格展開というビジネススタイルを柱としていると説明した。

11

今後のIoT業界で特に影響力が高いと考察されるのが自動車業界とのこと。その中でもコネクテッドカーをはじめ様々な開発が進められている「コネクティビティ」、バッテリー価格の低下に伴い電動化が進む「電気自動車」、ソフトウェアレーダやセンサーなどの技術革新に伴ってニーズも高まる「自動運転」、プラットフォームの普及により注目される「オンデマンド型モビリティ」が大きなアジェンダになるという。


安全なグローバルソリューションの実現のために、豊富な知見を持つグローバルオペレーターの存在が不可欠とされる昨今。北欧圏IoT市場でトップシェアを誇るTelenor Connexionが日本市場においてどのように展開するか注目が集まりそうだ。


【Nicheee!編集部のイチオシ】

怪奇現象!?消えた暴走自動車の謎!!