今日の暦 立冬 イラスト
 
2019年11月8日の今日は、暦の上では「立冬」(りっとう)にあたります。
(注:新暦計算と国立天文台暦計算室とでは1日ずれる場合があります)

天気予報などでは「暦の上では…」と連発されていますね。今日は、立春、立夏、立秋と、四立の最後に当たる「立冬」。「本格的な冬」を表しています。暦の二十四節気の中でも、太陽黄経225度、旧暦10月の節気です。

暦の上での言葉は、普段の生活の中で根付いており、季節を表す言葉として便利なため、天気予報や手紙の書きだし、俳句の季語等など、日常的に広く使われています。

現在私たちが利用しているカレンダーは、新暦(グレゴリオ暦)ですが、暦の上での名称などは、それ以前の中国でつくられた旧暦の二十四節気の名称をほぼそのまま使っています。

暦の中で季節を表す言葉として存在する二十四節気とは、一年を24で割って、それぞれの季節にあった言葉を表しており、もともと、旧暦の季節のズレを修正するための目安の言葉だったものです。

「立冬」の前後には、神社で酉の市が開催されます。一の酉、12日後に二の酉、さらに三の酉と続きます。
一般的に「『三の酉』まである年には火事が多い」と言われますが、これは、旧暦の11月頃には空気が乾燥して、西北の季節風が吹いて火災が起こりやすい時期になるため、注意をうながした迷信。

また、旧暦10月は神無月と言いますが、その言われは、全国の神様が出雲に集まって縁結びの相談をするから神様が不在ということで「神無月」だそうです。そのため、神様が集結する出雲では10月のことを「神有月」といわれています。
ただ、一説では、神様が集まるのは伊勢だという話もあるそうです。
いずれにしても、神様が一同に会して、全国の神社に神が不在になるのはかわりないですね。そう考えると、なんだかおもしろいですね。

今日の暦 立冬 イラスト
 
さらに、5日ごとに区切って、気象の動きや動植物の変化を知らせるための言葉として、七十二候があります。明治時代からの略本暦ではこの時期、以下の言葉が記されています。

「山椿始開」 つばき始めて開く
「地始凍」   地始めて凍る
「金盞香」   金盞花咲く 

いつのころからか、季節感に触れることが少なくなった現代。
暦の言葉に耳を傾け、季節感を感じてみましょう。

参照:国立天文台 暦計算室
参考文献 :「こよみ」岡田芳朗著 神社新報社
Written  :コヨミズム