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チョコレート商品などのOEM生産を手掛ける平塚製菓は、史上初となる東京産カカオ豆を使用したチョコレートの商品化に成功。今年9月より「TOKYO CACAO」の予約販売が開始された。これに伴い10月24日、渋谷ヒカリエにてメディア向け発表会が実施された。

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同社は東京都小笠原村で2003年よりカカオの栽培計画「東京カカオプロジェクト」を推進。登壇した平塚正幸社長は「社長に就任して以来、不可能なことにチャレンジするという気持ちを忘れないようにしていた。今回のプロジェクトもそんな“夢を見ること”がきっかけとなって誕生した。私たちの努力の結晶をより多くのお客様に楽しんでいただきたい」と熱い想いを語った。

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一般的にはチョコレートの原料となるカカオが獲れるのはアフリカや中南米、インドネシアなどの高温多湿の地域のみとされていた。日本国内はもちろん、東京での生産などは不可能という認識だったとのこと。

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しかし平塚氏は世界都市・東京での実現を望んだという。そこから東京カカオプロジェクトは東京・小笠原村を舞台にスタート。「国内栽培は何もかもが手探り状態で、失敗を重ねる日々だった」(平塚氏)

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小笠原村でのカカオ栽培に挑戦する中で重要だったのは土壌づくりとハウス栽培であったと平塚氏は説明。さらに気温や湿度のアップダウンが激しい日本ではチョコレート作りに欠かせない「発酵」で苦労したとのことだ。

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カカオの栽培から製品化まで全ての工程を自社で行なったチョコレートブランド「TOKYO CACAO」。収穫された生カカオを新鮮なうちに発酵・乾燥。力強い果実の香りとマイルドな風味が特徴だ。さらに“東京を象徴するチョコレートにしたい”という想いから、表面には和の伝統柄である江戸切子をモチーフとしたデザインを採用。立体的でシャープなデザインが、繊細な風味と滑らかさを一層際立たせている。

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価格は一箱3,000円(税別)。販売数は2万個を予定している。9月17日より公式オンラインストアにて予約受付を開始。11月1日より順次発送される。また10月30日(水)までの期間限定で、渋谷ヒカリエ ShinQs内B2フードステージにて店頭販売する。

「不可能なことにチャレンジする」という熱い想いから作られた「TOKYO CACAO」。ぜひこの機会に史上初となる東京産カカオの味わいを楽しんでみてはいかがだろうか?