徳島「にし阿波」エリア。その中にある美馬市渕名集落は、70〜80代の単身もしくは2人暮らしがほとんどを占める“限界集落”です。

この集落に向かうにも、車で山道の急カーブをいくつも通っていかなければたどり着けないほど。しかし、世界農業遺産に認定された集落の景色は、まさに日本の原風景!

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そんな渕名集落にある「農家レストラン 風和里(ふわり)」が最近、人気を集めています。

近隣の市町だけでなく、徳島県内、さらに四国の他県からわざわざ食事で訪れる人々が増えているとのことです。

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「農家レストラン 風和里」は、2017年7月にオープン。開業のきっかけは、店主の小泉靖雄さんが渕名集落の高齢化と過疎化による先行き不安で、なんとか集落を後世に残したいと、地元の野菜などの食材を使った農業レストランを思いつき、オープンにこぎつけました。

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おすすめのメニューは「風和里定食」(1,300円)です。メイン料理、ごはん、汁物、漬物、副菜3種、サラダ、特別小鉢がセットになっていて、ボリュームたっぷり。

傾斜地の集落にある畑で採れた野菜や雑穀をふんだんに使った手作りの料理がズラリと並び、小鉢でいろいろ食べられるだけでなく、どれも懐かしく素朴な味わい。

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また、炊きたてのご飯も、地元産のお米にもち、麦などをブレンドしてとても美味しく食べられます。お年寄りでもほぼ全員が完食するのだとか。

天ぷらも、脂っぽさは一切なく、野菜の美味しさが引き立ち、とても美味でした。

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なお、メイン料理は2種類から選べます。この日は「野菜の天ぷら」「豆腐ハンバーグ」でした。また、ごはんも「もち麦」「白米」の2つ。

その他、日替わり定食、うどん定食などもあり、これも人気です。

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店内は、テーブル席やカウンター、座敷、そしてテラス席があります。

特に、レストランのテラスから見える、世界農業遺産にも指定された景色はまさに絶景。天気が良い日は吉野川、淡路島まで見えるとのこと。ストーブも設置されていて、冬も、景色と料理がここで楽しめます。

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徳島県観光情報サイト 阿波ナビ