徳島県の伝統的特産品の1つ、阿波和三盆糖。和三盆糖は、徳島県と香川県の一部で栽培される在来品種「竹糖」(ちくとう)と呼ばれるサトウキビを原材料に、現在も作られています。

沖縄など南国で生産されているイメージが強いサトウキビ、四国でも昔から作られていたのはなかなか意外な発見でした。

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そのため、徳島県では古くから和三盆糖の名産地として、よく知られてきました。

徳島産は特に「阿波和三盆糖」と呼ばれます。

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徳島県阿波市の「服部製糖所」は、元治元年(1864)創業、阿波和三盆糖の製造元です。

2018年1月、和三盆専門店「わんさんぼん」をオープン。今では20代の兄弟を中心に、老舗のこの製造元を切り盛りしています。

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「竹糖から作られた和三盆の美味しさをたくさんの方に知ってほしい」という想いから生まれた、和三盆の“お干菓子”の数々。

小春(肉球)、ウエディングドレスとタキシード、袴・白無垢、イチゴ、金魚、クリオネ、スニーカー、など、「これも干菓子?」という、どれも斬新なデザインが揃います。

中には、紫芋味、深蒸し茶味、コーヒー味、さらに、徳島県産の藍を混ぜた藍味もあり、ハーブのような味わいです。藍には抗酸化作用もあって体に良いとも言われています。

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干菓子のほかにも、最高級和三盆で作られた「大無類和三盆」「白菊印和三盆」、和三盆糖蜜など。最近、ザラメ以外では作れないとされていた綿菓子を和三盆のみで作った「和三盆わたがし」も登場しました。

この和三盆の干菓子、「わんさんぼん」では干菓子作りが誰でも体験することができます(要予約、1名2,000円+税)

約30種の木型から、自分の好きな型を選びます。そして、砂糖と水を混ぜて木型にグイグイと押して入れていきます。そして、ひっくり返したら、干菓子の出来上がり!

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自分で作った干菓子は、その場で食べるのはもちろん、箱に入れて持ち帰ることもできます。和三盆のみで作られた干菓子、とても美味です。もちろん、コーヒーなどに入れても美味しく味わえます。

伝統の阿波和三盆、お土産にもちろん、干菓子作りの体験もぜひおすすめです。