キャプチャ

世界各国でヘルスケア・プロフェショナル・マーケティング等を展開するマッキャンヘルスは、JR東日本・JR東日本スポーツと共同で電車専用トレーニングアプリ「‘TRAIN’ing(トレイニング)」を企画・開発した。
「‘TRAIN’ing」はトレインとトレーニングを掛け合わせた造語で、移動空間であった電車内を“成長空間に変える”という発想と、社会で関心の高まるヘルスケアを組み合わせたサービスだ。乗車時に専用アプリの音声ガイダンスを通して、「体を鍛えたい」「リラックスしたい」といったユーザーの目的に合ったパーソナルトレーニングプログラムをジオフェンシング技術を用いて配信。現在では山手線車内のみで利用できる。
プログラムはJR東日本スポーツが運営する「JEXER」の健康運動指導士・フィットネスインストラクターが監修。わずかな隙間時間で本格的なトレーニングを可能にする。

キャプチャ
 
1駅につき1プログラムを実施。筋肉トレーニングやストレッチなど80以上のプログラムを搭載。「座っている」「手すりにつかまっている」「つり革につかまっている」の3つから乗車位置を選択することによって、そのポジションと目的にあった最適なプログラムが自動生成される。

キャプチャ

「‘TRAIN’ing」では“メンタルを鍛える”“メンタルを整える”という2カテゴリー・12種類のマインドフルネス(メンタルトレーニング)の体験も可能。マインドフルネスは海外の様々な企業で導入されており、昨今注目されている手法だ。出勤前の「集中力を高めたい」というニーズから、仕事後の「疲れを取りたい」というニーズの双方に対応する。
プログラムでは多彩なシチュエーションをイメージしながら、目的ごとに異なる秒数で呼吸を行い、さらに呼吸に集中することで、“今”に意識を向ける。降車駅が近づくとボイスガイドによってアナウンスされる。
ユーザーからは「朝の電車はイライラしがちだが、かなり改善されそう」「波の音などのBGMがついていることに驚いた。電車の中でも意識を切り替えて集中できる」などといった声が上がっている。

首都圏だけでも1日1300万人が通勤利用する電車。移動空間に新しい付加価値を加える MaaS時代を象徴するサービスといえるだろう。