2019年3月に現役を引退したイチローさん。12月1日にほっともっとフィールド神戸にて草野球デビューし、投手として先発出場。131球16奪三振で完封、打撃でも3安打と大活躍しました。

さすがはイチローさん…引退してもすごい!

と思ってニュースを見ていたのですが、僕は草野球をするイチローさんにある違和感を抱きました。

そこで調べてみると…やっぱり!
実はこの試合、イチローさんは学生野球はもちろん、プロの試合ではありえないあるルール違反を犯していたのです。



この動画の中に答えがあるのですが…なにかわかりますか?
気づいた人はなかなかの野球通と言えるでしょう。





その答えとは…





リストバンドをして投球している!

マウンドに上がったイチローさん。両腕にはリストバンドをつけています。現役時代からこの位置にリストバンドをつけていましたが、実はこれ、投手が付けるとルール違反になってしまうのです。

キャプチャ1

野球規則6.02(c)投手の禁止事項《2018改正》
(7)投手が如何なる異物でも身体につけたり、所持すること。
投手は、いずれの手、指または手首に何もつけてはならない(たとえば救急ばんそうこう、テープ、瞬間接着剤、ブレスレットなど)。審判員が異物と判断するかしないか、いずれの場合も、手、指または手首に何かをつけて投球することを許してはならない。



投手は不正投球防止のため、テーピングや絆創膏、ブレスレットを付けることができないのです。野球規則に書かれている“異物”にはリストバンドも含まれていて、プロ野球、メジャーリーグでは投手がリストバンドを付けて投球することはできません。野手は付けて良いんですけどね…。
ちなみに中高の学生野球ではリストバンドは野手含めて禁止、大学野球は野手のみOKです。

草野球でも大会やリーグによっては投手のリストバンドが禁止されていることもあるようです。

今回のイチローさんが出場した試合は大会やリーグではないですので、審判も注意しなかったのではないかと思われます。実は審判も気づいていなかった…ということも?

イチローさんはこのルール知っていたのでしょうか。機会があれば本人に聞いてみたい…(一生そんな機会はないでしょうが)。