いらすと成人式

「成人式」とは満20歳になった男女のために、成人の日に地方自治体・企業などによって行われる祝典のこと。
地域の新成人が一堂に会して行う成人式の発祥は、1946年、埼玉県の現 蕨市で開催された「青年祭」だと言われている。それが全国に広まり、1949年の1月15日が「成人の日」と制定された。

その後、西暦2000年の祝日法改正(通称:ハッピーマンデー法)により「成人の日」は1月の第2月曜日に変更になった。

本来であれば大人への第一歩を踏むイベントである筈なのだが近年は成人式で荒れる新成人のニュースが毎年のように報道されている。
最悪のケースで逮捕者が相次ぐ事例も少なくない。
中でも福岡県北九州市の成人式はド派手な格好に身を包んだ、おっかない成人達が街を闊歩しては頻繁にトラブルを引き起こしていることで有名。

このように人生の節目ともいえる大事なイベントを仮装パーティーやお遊戯会と勘違いして盛大に暴れまわる新成人の方々は、しばらく時間が経った頃にようやく自分がしでかした過ちを恥じることとなる。

今回はそんな荒れる新成人達が過去に起こした悪質な事件を簡単に振り返ってきます。今後、成人式を控えている若者の皆さんは彼らを反面教師として自分はこうはならないように注意して下さい。


式典の途中に市長めがけてクラッカーを浴びせた5人の若者が逮捕

2001年1月8日、香川県高松市の成人式にて起こった事件。
増田昌三市長(当時)が祝辞を述べ始めると、酒に酔っていた新成人5人が駆け寄ってクラッカーを鳴らし、クラッカーのかすを投げ付けた。だが市職員はなだめるだけで、強く制止したり退場させようとはしなかったという。

テレビでクラッカーが鳴らされた瞬間の映像が繰り返し全国に流れると、鳴らした新成人に厳しく対応するように望む意見が、全国から電子メールで市長に続々寄せられ始めた。市長はクラッカー事件の5人を氏名不詳として威力業務妨害容疑で高松北署に告訴。高松北署に出頭した5人は逮捕された。


泥酔した新成人、タクシーのボンネット上で暴れまくり逮捕

2008年1月15日、神奈川県横浜市港北区内で仲間と一緒に暴れ、タクシー2台のボンネットを小破させたとして20歳の男を器物損壊容疑で逮捕された。
男は1台目のタクシーのボンネットに登って暴れた後、隣に駐車していた別のタクシー(2台目)に飛び移り、このタクシーのボンネット上でも大暴れしたという。男は新成人。仲間約15人と現場近くの居酒屋で飲酒した後で、泥酔状態だった。


成人式会場で刀を振り回した新成人逮捕

2011年1月9日午後0時半ごろ、山口県下関市の成人式会場から「刀を振り回している男がいる」と110番があり、駆け付けた下関署員が模造刀を持ったアルバイト少年(19)を発見、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。

日本刀のような模造刀(刃渡り約70センチ)を所持した疑い。少年は羽織はかま姿で、下関署によると「羽織はかまなら刀も必要だと思った。持って写真を撮らないと格好が付かない」と話している。
少年は下関市在住で、施設内のロビーで写真を撮ろうと、模造刀をさやから抜いてポーズをとっていたという。式典には出席せず、その後に開かれた懇親会に参加した後だった。


酒に酔って線路沿いを歩いていた新成人が列車に衝突

2017年1月8日、宮城県栗原市瀬峰のJR東北線瀬峰−梅ケ沢間で、試験運転中の上り列車が、線路沿いを歩いていた福島県郡山市の自衛官男性(20)と接触し、男性が右肘を骨折するなどのけがを負った。

現場は瀬峰駅から約400メートル北側。線路の左側を歩いていた男性と接触した。周辺に柵はなく、誰でも近づける状態だった。
男性は成人式後に市内の飲食店で友人らと過ごし、事故当時は酒に酔っていたという。


【出典】
「スタジオマリオ」
「毎日新聞記者の目欄」:2001年2月7日
「レスポンス」:2008年1月17日
「痛いニュース」:2011年1月9日
「産経ニュース」:2017年1月9日