明智

長谷川博己さん主演で2020年1月19日にスタートするNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」。
正室・煕子(ひろこ)を演じるのは、人気女優の木村文乃さん。
糟糠の妻として知られる煕子。長良川の戦いで敗れた斎藤道山側につき、戦後浪人となり極貧の生活を余儀なくされても光秀を支え続けた。

そんな極貧時代の光秀と煕子にはこんなエピソードがある。
光秀は連歌を好んでおり、友人達と持ち回りで連歌会を開催していた。会の担当が光秀の番になったが、もてなす金がない・・・
悩む光秀に対し煕子は「会を開きなさい」と笑って言ったという。
当日、煕子は豪華な食事や酒を用意して客人たちを持てなした。
果たして、煕子はどのようにしてお金を工面したのだろうか?

髪の毛を売ってお金を作った!

連歌会の日、煕子は頭巾を被っていたという。頭巾を取ると髪がない。なんと、密かに自分の髪を切って売り、酒と肴を買い求めたのだ。
髪は女の命とも言われるが、夫に恥をかかせないためにそれを売ってお金を作った妻に、光秀は感涙。これ以上妻に苦労をかけないと誓った光秀は、生涯側室をおかず煕子だけを愛し通したという。

【参考】
2010年3月号『一個人』