「セルフ・ハンディキャッピング」という言葉をgoo辞書で調べてみると
「心理学の用語で、たとえ失敗しても自尊心を保てるように、あらかじめ自分にはハンディキャップがあると主張したり、実際にハンディキャップを作り出してしまうことをいう。試験の前に、風邪で勉強が十分にできなかったと言い訳をして予防線を張ることなどがこれにあたる。」と記載されている。
つまりは自分にあえてハンデを背負わせ、いざみっともない結果に終わった場合に実力不足、無能といった印象を持たれるのを防ぎ、自尊心を保とうとする小賢しい行為なのだ。
学生時代に多くの人が経験したことがあるだろう不思議な現象といえば、「定期試験の勉強中に部屋の大掃除をしたくなる」、もしくは「模様替えしたくなる」。などといった普段まったく行っていない事を何故か勉強中にやってみたい衝動にかられてしまうのだが、これもセルフ・ハンディキャッピング現象に該当する。
セルフ・ハンディキャッピングを行なう人は、目標の達成よりも「自我防衛」に意識が向いてしまっているそう。仕事や勉強で目標を達成したいと本気で思っているのなら、セルフ・ハンディキャッピングをやめるべき。
社会心理学を専門とする伊藤忠弘教授(学習院大学)によると周囲の人から悪印象を持たれてしまう恐れもあることを指摘している。それもそのはず自分に都合の良い言い訳ばかりをするような人間が好かれるはずは無い。このようにセルフ・ハンディキャッピングには様々なデメリットが潜んでいるため、無意識にこの現象に陥っている方々はしっかりと自覚を持ち向かい合い、克服することが大事。
また、セルフ・ハンディキャッピングには二通りの種類があるとされ、勉強中に掃除など実際の行動によるセルフ・ハンディキャッピングは「遂行的セルフ・ハンディキャッピング」
「あまり勉強していなくて」などといった言葉を発することによるセルフ・ハンディキャッピングは「主張的セルフ・ハンディキャッピング」と呼ぶそう。
セルフ・ハンディキャッピングを改善する方法は幾つかあるが、「成功した時の自分をイメージする」、「言い訳をやめる」、「ポジティブな言葉を呟いてみる」など今すぐに始められるような簡単な方法ばかりなので、とにかく気の持ちよう次第。失敗した時の事は実際に失敗したら考えるくらいで問題ないと思います。
【出典】
「STUDY HACKER」:2019年10月13日
「Furi-Kake」:2018年10月1日
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