私の名前は雑学言宇蔵。
雑学を言うために生まれてきた男…。
雑学言宇蔵はテレビ業界で働いておりますが、映画も大好き。
そこでオススメ映画も紹介したいと思っております。
今回是非観てくださいという気持ちをお伝えしたいのは、『1917 命をかけた伝令』です。
敵軍の陣地内に攻め込んでいる仲間の部隊に迫る危険を知らせるため、主人公が危険地帯を突破し伝令を届ける…というシンプルなストーリーですが、主人公をカメラ一つが徹底的に追いかけていくので、まるで遊園地のアトラクションやVRのゲームかのような独特の映画体験をさせてくれる仕上がりで、終始ドキドキしっぱなし!
世界的ゲームクリエイターの小島秀夫監督による『DEATH STRANDING』に通じる世界観やテーマも感じられますし、 テレビ番組で例えると、TBSの『SASUKE』のようなワクワク&ハラハラ感を味わいながらその動向を見守り、もはや戦地を一緒に駆け巡っているかのような錯覚もさせてくれる、劇場で是非とも見て欲しい作品。
世界的ゲームクリエイターの小島秀夫監督による『DEATH STRANDING』に通じる世界観やテーマも感じられますし、 テレビ番組で例えると、TBSの『SASUKE』のようなワクワク&ハラハラ感を味わいながらその動向を見守り、もはや戦地を一緒に駆け巡っているかのような錯覚もさせてくれる、劇場で是非とも見て欲しい作品。
アカデミー賞3部門受賞したとか、ゴールデングローブ賞を受賞したとか、各方面での評価が高いのも納得、すさまじい緊迫感、臨場感が戦争を疑似体験させてくれ、いかに戦争が恐ろしく悲しくむなしいものなのかを感じさせてくれる内容。 本当に凄かった!
これは声を大にしてお伝えしたいし、本当にオススメの映画という事は間違いありません!
ただし!
予告編で大々的にアピールしていた“全編ワンカット”というその言葉に期待して観に行くとめちゃくちゃ裏切られます!
あの宣伝は大ウソですよ!これはちゃんと言っておきたい。
楽しい裏切りならいいんです。結果「面白かった!」につながるような。でもこの宣伝文句はちょっと悪質。。。
以下、作品が素晴らしかったからこそ、予告編制作でウソをついた人への苦言と、
そして、僕と同じ期待を持って劇場に足を運ぶ人を少しでも減らすために書きます!
普通、“全編ワンカット”と大々的に告知するのであれば、この言葉から受け取れる情報としては、“映画が始まってから終わりまで、一台のカメラがノンストップでストーリーが進行していく”と思わされるわけです。
つまり、“カメラを止めるな”状態ですよね。 自ずと被写体を舞台の様にSHOW MUST GO ONで進行させていく必要がありますから、とんでもない準備が必要になるわけです。
しかし実際は細かく複数のカットを撮影してそれらを繋いだ映像…つまり普通の映画です(笑)。
私、本来的にはこの映画に対して、ストーリーよりも撮影技術や段取りの方に興味を持ち劇場に足を運びましたので、そちらに意識が行った状態で楽しもうとして観てますから、結果、映画を観ているとあからさまな編集点も入りますし、「え?」となり、ウソの予告編にダマされてしまったな〜という気持ちを引きずりながら映画を観る事になりとても残念な見方になりました。
最初から予告で正しく『全編ワンカット“風”』と説明してくれていればどれだけ救われたか。それはそれでとても楽しみですから。
映像業界に身を置いている人の中で私と同じようにがっかりした人は本当に多いです。やはり裏方としてストーリーよりも撮影技術や段取り、撮影準備、仕込みの具合を見たくて劇場に行きますから。
巨大なセットを組み、導線を練りに練って、演出や立ち位置などのチェックやリハーサルを重ねに重ね、ジャッキーチェンみたいなアクロバティックな動きにも対応できる役者やカメラマンを使って訓練に訓練を重ね、舞台やライブのようにおよそ2時間ぶっ通しで撮影した奇跡の映像が楽しめるんだろうなと思ったからです。
予告では昼間のシーンや夜のシーンもあったので、「どうやって時間経過を表現するのかな」とか、予想合戦もして鑑賞に臨んだわけです。
今の時代はもうカメラもずいぶん小型化しましたし、テープではなくデータで撮れるので容量さえあればカメラぶん回しでいくらでも撮影できますからね。「ついにこんな気合の入った映画が出来たか!」と期待も大だったわけで。
しかしながら、バリバリ編集されていても、それでもこの映画は十分凄いんです。普通の映画のワンカットよりも明らかに気合や執念のこもったワンカットの連続でしたから。
しかし“全編ワンカット風”と“全編ワンカット”は全く違います。
これは宣伝担当者に遺憾の意を表明したいです。
私は一流の、世界トップレベルのドヤドヤな長回し映像を観たかった。
そのガッカリ感は大きかったです。
私みたいな目線で観賞をしようとする人は、もしかしたら少ないのかもしれません。しかし、三谷幸喜さんはこの気持ちをわかってくれるのかなと思ったり。(三谷幸喜さんは全編ワンカットで作品を撮影されていますからね。『1917』は、あれのもっと凄いバージョンだと思ったんだけどなぁ…。)
これ、正確にお伝えしておくと、宣伝部が完全にウソをつき切っているというわけではないんですよ。でも明らかにバレるウソをついて何の意味があるのかなと思いつつ、私のような期待をしている人を釣るためのキャッチコピーである事は間違いないと思うのでズルいなぁと感じています。
何故なら公式サイトをよくよく確認すると、大きな目立つキャッチコピーの部分には【驚愕の全編ワンカット映像】とPRしているのに、よくよく説明文を読んでみると【約2か月の撮影期間を経て全編を通してワンカットに見える映像を創り上げた。】と書いてるんですよ。。。
後から突っ込まれても「いやいや、あなたの見落としですよ、ちゃんと説明してますよ」と予防線をはっているわけです。
ですけどね、たまたま別の映画を観に行った時に流れた『1917』の予告編で興味を持った私としては、予告編にこんな“ワンカットに見える”なんて説明ないし、だからこそ超興味を持ちましたし、なるべくネタバレしたくないから一切の情報を入れずフラットな気持ちで劇場に行ったわけです。
故に大肩透かしを食らったわけで。
普通に戦争映画として観ていたら素晴らしい所ばかりの映画だとは思います。それは断言します。
しかし、『1917』は確かに口に入れれば美味しい高級リンゴでしたが、私はこのリンゴを、皮がひとつなぎで剥かれる所を見ながら味わいたかったのです。結局、何度も包丁をやり直し“皮がむけてれば食べれば味は同じじゃん”と口にねじ込まれたような気持ち。宣伝部は作品の力を信じ切れて無かったんでしょうかね。
(Written by 雑学言宇蔵)
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今は、私と同じ気持ちになる人が少しでも増えないように、そして宣伝スタッフには、もう二度と人を騙したりガッカリさせるようなやり方で作品のPRをしないようにして欲しいという伝令を届けたいと思います。
結論、『1917 命をかけた伝令』は映画として作品は最高なので是非劇場に観に行ってみてください!でも予告編は最悪なので絶対に見ないように!
如何でしたでしょうか?雑学言宇蔵の映画情報。
この記事が、いつか何かの時にNicheee!読者の皆様のお役に立つ事があれば…雑学言宇蔵はとっても嬉しいです!
それではまたの機会に…SEE YA!
そして…アリ―ヴェデルチ!!!
(Written by 雑学言宇蔵)
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