「ビーフ?オア…ビーフン?」

国内ビーフン市場の約6割のシェアを誇る、ケンミン食品のコマーシャルが現実のものになるかもしれない…。

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なんせ2016年には年間約1000万食だった売り上げが、2017年以降は約1500万食の1.5倍へと増加!
そして2020年1月からは「KENMIN Yaki Be-fun(ケンミン焼ビーフン)」を全米で販売するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いなのだ。
そんなケンミン食品が2020年2月18日、東京では初となるメディア向けの試食発表会を実施した。これは行かない手はないだろう!!

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今回の舞台となったのは港区六本木にある「健民ダイニング 六本木店」。2016年に誕生したケンミン食品の直営レストランだ。

まずはじめに、創業者の孫で3代目社長の高村祐輝氏より、ケンミン食品の歴史や、昨今のビーフン市場の動きなどが語られた。
もともと台湾でビーフンに親しみ、戦後引き揚げてきた方々のために作ったのが、ケンミン食品の焼きビーフンの原点。
当時、引き揚げてきた日本人の多くが西日本、特に九州にたどり着いたことから西日本での認知度が高く、消費は今でも西高東低型なのだという。

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なじみが薄い東日本で、どう販路を拡大するのか…、こちらのレストランを東京・六本木に開店したのも、ビーフンの飲食機会を創出したいという、強い気持ちの現われのようだ。

そして今年、創業70周年を迎える同社は、2つの新プロジェクトに取り組むということも発表された。
1つは「ビーフン Power Session」。料理界のトップシェフ8〜10人を起用し、高村社長との対談のほか、トップシェフが提案するビーフンの新レシピをホームページで公開していくという。

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もう1つは「47都道府県民の焼ビーフンPROJECT」。47都道府県、それぞれにゆかりのある若手芸人が、県の特産品を活用したビーフンを発信していくというもの。“ケンミン”という社名にリンクした取り組みとして大きな注目を集めそうだ。

そして3月1日に発売となる新商品の発表と試食会へ。
新ブランド「お米のめん」は「お米100%ビーフン」、「ライスパスタ」、「スープ専用ビーフン」の3商品。

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1964年の東京オリンピック当時に食べられていたケンミン焼ビーフンの味とパッケージを再現した「復刻版焼ビーフン」。

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1980年代に発売されていたカレー味に流行のスパイス感をプラスして復活した「ケンミン焼ビーフン 幻のカレー味」。

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弁当のおかず向けの“レンチン”冷食「北海道野菜のおかずビーフン」がそれぞれ紹介された。

「健民ダイニング 六本木店」の料理長が作る料理はどれも美味しく、ビーフンという無限の可能性を秘めた食材の魅力は大いに伝わってきた。

37歳とまだまだ若い、高村祐輝氏の挑戦から今後も目を離すことはできないようだ!