画像 ―嬖

2020年3月20日の今日は、カレンダーでは「春分の日」ですが、今日は「暦」の上でも「春分」(しゅんぶん)です。
(注:新暦計算と国立天文台暦計算室とでは1日ずれる場合があります)
「春分」は旧暦2月の中気で、旧暦では春分も含めて2月の扱いとなっています。
太陽は黄経0度の春分点に達した時のことを指します。
この日を境に徐々に昼の時間が長くなっていきます。春分の日は昼と夜の長さが等しいとも言われていますが、実際は昼の時間が1時間10分ほど多くなっています。理由は、日没の地平線に接した時刻を境に昼夜を区切りとしており、目視では太陽光線が大気を通過する際に地平線が浮き上がって見えるため、誤差があり、結果的には昼の時間が長くなっています。

また、この二十四節気「春分」の期間を、さらに、5日ごとに区切って、気象の動きや動植物の変化を知らせるための言葉で表しています。それを七十二候といいます。

第一候は 
「雀始巣」雀始めて巣くふ
春の日差しを受けて、雀の巣作りが始まります

第二候は 
「桜始開」桜始めて開く
桜も開花し始めます。

第三候は
「雷乃発声」
雷すなはち声を発す
春の雷が鳴り響きます。

七十二候の示すように、暦は、日本のさまざまな四季の中の冬の情景を、繊細に表しています。実はこの七十二候、日本の暦には桜が登場していますが、中国の暦には登場しないそうです。
桜は日本を表す代表的なモチーフ。ラグビーの日本代表ジャージや大学のシンボルマークなど、さまざまな意匠に使われていますね。

画像◆―嬖

いつのころからか、季節感に触れることが少なくなった現代。
暦を知り、暦の季節の言葉に耳を傾け、より身近に季節を感じてみましょう。

出典:
国立天文台 暦計算室
「こよみ」岡田芳朗著 神社新報社
「現代こよみ読み解き事典」岡田芳朗+阿久根末忠著 柏書房

Written  :コヨミズム
Photo   :Santa3/Pixabay 
      Susanne Jutzeler, suju-foto/Pixabay