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昔、昔あるところにやさしいおじいさんが住んでいました。
おじいさんはポチと言う犬を飼っていました。
ある日、おじいさんはポチと山に出かけたところ、突然ポチが吠えだしました。
「ここほれワンワン。ここほれワンワン。」
「どうしたんだ。よしよし掘ってみよう。」
「こりゃたまげた。金貨が出てきた。ありがとうよ、ポチ。おまえは本当にあたまのいい犬なんだな。」
このことを聞くといじわるな、隣のおじいさんはポチをこっそり山につれて行くとポチに吠えさせました。

(以下省略)

…有名な童話「はなさかじいさん」の冒頭である。
誰もが一度は聞いたことがあるであろうこの話であるが…2017年、日本の高知県で信じられないような出来事があった。
動物愛護団体から引き取った生後2か月の子犬が、世界三大珍味の高級食材「黒トリュフ」を掘り当てたというのだ!!

なんとも信じがたい出来事であるが、紛れもない事実なよう…

【参考記事】散歩中にトリュフ!パン屋の愛犬きなこ、大小7個も掘り当てる

柚子で有名な馬路村でトリュフとみられるキノコが見つかった。探し当てたのは「うまじのパン屋」の愛犬きなこ。「ここ掘れワンワン」とばかりに地面を掘り返し発見したという。トリュフはフランス料理の高級食材で、独特の香りがする。「うまじのパン屋」を経営するのは、前田奉基(たてき)さん(44)、美佳さん(46)夫妻。
きなこは生後2カ月の雑種のメスで、2月30日に夫妻の家に来たばかり。奉基さんはその日、馬路村農協のゆずの森加工場前の雑木林に、きなこを散歩に連れていった。「うちに連れてくるまでは室内で飼っていた犬。外に出したのは初めて」と美佳さん。するときなこは突如、地面を掘り出した。出てきたのはトリュフの形のキノコ。割ってみると香りが高く、トリュフ同様、白い大理石のような模様が入っていた。そしてきなこは合計、握り拳からパチンコ玉ほどの大きさまで大小7個、あわせて約250グラムのトリュフを掘り当てたという。
キノコに詳しい県中央西林業事務所の荒尾正剛チーフは「日本産トリュフの仲間に間違いないようです。中国産の白トリュフと呼ばれているものに近いのではないか」と話す。「県内でこの種の採集報告があったのは初めて。非常に珍しい」というが、今回のキノコが食べられるかどうかはまだわからない。今後、国立研究開発法人の森林総合研究所などの研究機関に送り、種類を確認してもらう予定だという。

【出典】
「高知新聞」(2017.03.02)

「事実は小説より奇なり」。
この言葉がぴったりな出来事だ。


(Written by トリュフ王)


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