マレーシアやインドネシアなど熱帯アジアに幅広く分布し、これまでに100種以上が確認されているウツボカズラ。フィリピンのパラワン州のヴィクトリア山の山頂付近には、ネズミも溶かしてしまう世界最大のウツボカズラ「Nepenthes attenboroughii」(ネペンテス・アッテンボロギ)という種が生息している。捕虫器は長さ30センチ、幅15センチ、最大で2リットルもの消化液を貯めることができる。そんな恐怖のウツボカズラだが、実は葉の袋の中に入っている消化液は、虫が入る前は毒性がなく弱酸性の液体。虫か入ってしまうと臭くて飲めないらしいが、蓋が開く前だと飲むことが出来るらしい。匂いはしない、味もしない、ちょっと青臭い、ぬるい水のような感じだという。熱帯雨林の中から蓋の開いていないウツボカズラを探して、ウツボカズラの中に入っている消化液を飲んでみよう。
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(Written by 山岸悠也)
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