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WTAPSR×New Balance M992WT(ダブルタップス × ニューバランス M992WT)が発売!
ニューバランス100周年を記念して2006年に発売されたM992の復刻版が登場した今春、新たにWTAPSR共同製作のM992WTがリリース。オリーブドラブとグレーでそれぞれのブランドイメージを表現したUSA製のスペシャルエディション。本企画を仕掛けたニューバランスの正能哲也氏とWTAPSRの西山徹がプロジェクトの経緯からコラボモデルの詳細まで全てを語る総括的レポート。
【WTAPSRとニューバランスの意外なコラボレーション】
西山(以下N)「じつは以前、こちらから何度かニューバランスにオファーしたことがあって、そのときはご縁がありませんでしたが、今回は逆にニューバランスからオファーを頂き、この企画が2018年にスタートしました」
正能(以下S)「2006年にオリジナルを発売して以降、初めて復刻することになったM992をベースに、日本のブランドと何か一緒に作れないかという企画が持ち上がり、WTAPSの名前が真っ先に挙がりました。個人的にはFORTY PERCENT AGAINST RIGHTSR(WTAPSの前身)の時代からのファンで、グラフィックやデザインは勿論、店舗の内装やパッケージにもこだわり、その世界観を顧客と共有しているブランドというイメージです」
N「僕自身は高校時代にブラウンレザーのM576を履いたのがニューバランスの入り口で、もっと身近な普段着として履くようになったのは子供が生まれた2014年頃から。特にM998は、子供たちとの公園遊びでボロボロになる度、夫婦揃って買い替えて履き続けてきた西山家の定番です。だから、ニューバランスと言えば、日常生活によく馴染み、家族で履けるフットウェアという印象があります」
S「当初はWTAPSとニューバランスではイメージに開きがあるように感じていたんですが、WTAPSのビジュアルでニューバランスを使ってもらったり、西山さんがニューバランスを履いているのを雑誌で見掛けたり、これはWTAPSとのコラボレーションという新たなチャレンジを実現するには今しかないと思ってオファーしました」
【ニューバランスの歴史に刻まれたM992とは】
S「ニューバランスのフラッグシップの一つである900番台の9代目にあたるM992は、創業100周年記念モデルにも採用された2006年に発売されたモデルです。各社のテクノロジー競争が盛んな時期だったにも関わらず、デザインをあまり変更せずに進化させていくという900番台のセオリーを踏襲し、伝統的なスタイルを受け継いでいます。ただし、ミッドソールにはクッショニングと耐久性を向上したSBS ABZORBという衝撃吸収素材を900番台で初めて搭載しました。ニューバランスにとって特別な存在であるM992を初めて復刻した2020年モデルも、オリジナルのシルエットを忠実に再現しています」
【WTAPSRが別注したM992WTのカラーとディテール】
N「アッパーからソールまでオリーブドラブで仕上げたら、WTAPSの印象が出過ぎてしまうと思って、ニューバランスらしい品のあるグレーを基調にオリーブドラブをブレンドしながら、全体をグラデーションに仕上げました。挿し色はWTAPSのアイデンティティであるオレンジをミッドソールに、アウトソールにはティールを合わせています。とにかくニューバランスの上品なイメージを汚さないようデザインしました(笑)」
S「シュータンとヒール部分の型押しのテクスチャーは、西山さんが愛用していたM998のディテールのアレンジです。ミーティングで歴代のアーカイブをご覧いただいた際も、M998を熱心に観察しディテールを撮影されていましたが、M992WTに絶妙なアクセントを効かせています」
N「それと難しいとは思いつつ、WTAPSのブランドロゴを入れたいというリクエストも実現できました。ヒールのパネルに織り込まれたブランドロゴは、今回のコラボレーションを象徴するポイントです」
S「シューズ本体に自社以外のブランディングを表示するのは異例中の異例でしたが、グローバルプロジェクトとして実現することが出来ました」
【WTAPSRとニューバランスのコラボレーションを終えて】
N「サンプルの仕上がりに、Made in USAの風格のようなものを感じました。M992の特徴であるパーツの多さと複雑な切り替えには、全体の配色を頭の中で想像できず大変でした。手探りでデザインしているような感覚は、実験的な試みという意味では面白かったです」
S「ニューバランスとWTAPSという意外な組み合わせのコラボレーションであることに加えて、アメリカ製にこだわった点でも大きなチャレンジでした。アメリカ工場ではサンプルを製作するにしても時間が掛かり、随分お待たせしてヤキモキさせたんじゃないか、と。西山さんが作成したカラーの指示書を、経験則から色ブレを織り込んで翻訳する作業も苦労と言えば苦労でしたが、それよりもやり甲斐を感じて楽しめたプロジェクトです」
N「自分にとっても、新しいチャレンジになりました。お互いのブランディングを活かす形でゴールするコラボレーションの難しさも感じましたが、オリーブドラブからグレーへグラデーションする配色は、ニューバランスの品の良さを損なうことなくWTAPSらしさも表現できているんじゃないかと思います。リリースされる日が待ち遠しいです」
正能哲也(しょうのうてつや)
ニューバランス ジャパン グローバルビジネスユニット ディレクター トレンドアンドエナジー担当
1971年生まれ。ニューバランス歴24年。過去にテクニカルなフットウェアの開発から、歴代のコラボレーションまで多数のプロジェクトに関わり、更に2010年にはUSA製で完全復刻した日本企画のM1300JPシリーズも担当。輝かしいキャリアが物語るスニーカーへの造詣の深さはホンモノ。
このスニーカーは5月1日(金)に発売!
価格¥39,600
長く愛せる1足だ!!
(Written by 元部長from Occ)